ラブラドライトとわたくし

ラブラドライトが好きだ。
王様と出かけた京都の石屋さんで存在を知ってからというもの、ラブラドライトにきゅんきゅんしている。
そんで今日、ふらっと入った石屋さんでぎゅっと握りやすいサイズの丸玉が1,000円で売っていたから、つい買ってしまいました。

あのね、こいつほとんど光らないのよ。
全体的にくすんだグレーで黒い線がうねうね~って入ってて、正直全然きれいじゃない。
手のひらに載せてくるくる回すと、グレーと黒の隙間から青と黄色の光がちらちらちらって見えるだけ。そんな石。
同じ1,000円でもっときれいなラブラドライト、きっとたくさん売ってるんだと思う。

私が初めて見たラブラドライトはもっともっときれいで、それこそ手のひらに宇宙が載っているみたいだった。(もちろん値段も違うよ!)
宇宙を小さく掬って透明な膜に閉じ込めて手のひらに載せたみたいな、「うわぁすげぇ宇宙!宇宙みたいこの石!」ってはしゃいだんだよね。
内側から光が広がって見えるのがすごく面白くて楽しくて何より本当にきれいで、結構長い時間眺めてしまった。
……けど、そのときは買わなかった。何かね、まだ早い気がしたんだ。

今日私が買ったのは、曇り空の向こうに隠れている宇宙、みたいなラブラドライト。
もっとちゃんと青い光が広がってる石もあったんだよ。そっちと悩んだけど、結局曇り空の方にした。

これは言うなれば、宇宙が隠れんぼしてる石。
宇宙を小さく掬って分厚い雲で閉じ込めて手のひらに載せたみたいな、「この中にもっともっと面白くて楽しくてきれいなものが詰まってる」って思えるような石!

雲の向こうに宇宙が広がっているって考えたらすごいわくわくするでしょ。
そのわくわくが手のひらに載っているんだって考えたら、とんでもなくわくわくするでしょ。
何かね、そういうわくわくがあったのよ。
初めて見たラブラドライトに対する「うわーーーすげぇ宇宙だ!」っていうわくわくとは違う、「まだそれが何なのかはわからないけれど、宇宙みたいにすんんんごいものが隠れている」っていうわくわく!

がっつりきれいなラブラドライトが欲しくなるのは、きっともっと具体的なわくわくが私に芽生えたときかもな、って、書きながら思った。
分厚い雲の向こうに隠れた宇宙を、あのきれいなのは何だろう、何だかとんでもすごいものな気がするぞ、ってわくわくを味わい尽くすのが今の私なんじゃないかなーって。
そんなファンタジーなことを考えている。

とりあえず表面きれいに拭いて、お香炊いて水晶の隣に置いておこう。
で、握ろう。にぎにぎして宇宙を覗こう。わくわっく!