「何でも持っている、何でもできる」大アルカナ:魔術師【タロットカードの意味紹介】

大アルカナの1番『魔術師』です。
「創り出す、生み出す」という強い意志と精神力をもって、タロットの旅は始まります。

大アルカナ『魔術師』の基本的な意味

  • 創出、生み出す力
  • 能動性、意欲的、創出を叶える強さ
  • 準備万端、目の前にあるもので何でもできる

魔術師の手元には、世界を構築する四元素「ワンド:火」「カップ:水」「ソード:風(空気)」「ペンタクル:土」が置いてあります。彼はここからすべてを創り出し生み出していきます。また、それだけのインパクトに耐えうる強さも彼の個性としてうかがえます。

彼は白いワンドを持った右手を天に掲げ、左手で大地を指しています。さらに頭上には無限を表すレム二スケートがあり、天と地のエネルギーを全身に循環させているようです。そのエネルギーを使って元素同士を結びつけるという軌跡が叶うのでしょう。

衣装は情熱の赤と純粋さの白でできており、腰には自身の尾をくわえる蛇、ウロボロスが巻きついています。ここからも、ぐるぐるとエネルギーを循環させ続けるイメージが湧きます。

色の要素

  • 黄:喜び、祝福
  • 赤:情熱、行動力、生命力
  • 白:純粋さ

逆位置のキーワード

逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。

  • 生み出す準備が不十分
  • 自己中心的に生み出す力を使う

イメージ

あなたは何でも持っている。素敵な道具をたくさん持ってる、何でもできる何でも創れる!そういうカードです。とてもエネルギッシュ。

この人は始まりの力を持っていて、手許にはたくさんの道具を携えています。四元素を表すワンド・カップ・ソード・ペンタクルのすべてが目の前にあって、これらを駆使していろいろなものを創造する魔術師なのだ。それ以外に彼を囲むのは、情熱の薔薇、純粋の百合、そして手にある天地を繋ぐワンド……タロットの世界は、こんなにも豊かでパワフルな1枚から物語が始まるのだよ。それってすっごく素敵なこと!

『魔術師』の前にいて世界の後にいる『愚者』は、始まりの前。終わりの後。目に見える始まりは魔術師がふさわしい感じだと私は捉えています。

正位置の魔術師はまさにそんな何でもできる“始まりの人”で、手許にある道具たちといろんなエネルギーを使って、これからどんどんいろんなものを創り上げていくことを示します。

そう、まだ創っていない。創るための準備はできている。愚者から引き継いだ好奇心とポジティブな情熱を持って、これからどんどん創りましょうね!ってこと。だからこのカードが出たからって安心するわけにはいかないよ。これから一番大切で面白い、創るっていう段階に入るのだからその旅路を楽しんで行こう!っていう、そういうカードなんだよ。

恋愛然り仕事然り学業然り、魔術師が出たらエンジンをかけるとき。私が大好きなものを創るんです!って胸を張って走りだすとき!

逆位置で出たら、道具や材料を持っているつもりが持っていないとか。粗悪なものを持っているとか。エネルギーがうまく受け取れていないとか、循環をうまくいっていないとか……出発進行!ってしたいけれどちょっと待って、もう一回きちんと手許を見てみよう!っていう注意をしてくれていることが多い。

やる気だけが空回りして、そのまま進めても大したものが作れないよ~とか、とかとか。もしくはもう持っているのに気づいていなかったり、とか。とにかくそんな感じで「始められない!」っていうことですね。

でも多分、その辺のことをクリアにしてスタートを切るには、それらの不備に自分自身で気づかないといけないのでしょうね。創り始める前であるが故、例え「ここが足りていないよ!」と人に指摘されても、「え?そう??」ってなることが多いんじゃないかしら。

私は始まりのタイミングのわくわく感と根拠のない何でもできる感が大好きというかそれだけで生きているような節があるので、愚者と魔術師が出るとテンションだだ上がりです。

以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!

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