ももねこ的・表現するということ

表現って何だと思う?

この言葉を見ると、「豊か」で「多彩」で「奥深く」ないといけない、そんな気がするんじゃないかしら。

私はね、表現ってのは本来、とてもシンプルかつ機能的なものではないかと思っている。
というかとてもシンプルかつ機能的な表現が核にないと、ただの独り善がりになってしまうのだ。

ももねこ的・表現するということ

まず、「何を」伝えたいのかを明確にしたもの……いわば核となる表現があって、そのあと、さまざまな要素を足したり引いたり隠したり膨らませたりするための表現が核を覆っていく。
表現を読み解く側の人間は、花びらみたいに幾重にもなるそれらを1枚1枚食べながら核に近づいて、ちょうどそれに指が触れた瞬間、すべての花びらの色、形、におい、感触、味を理解できる。

核に辿り着くまでにどの花びらを何枚食べるかは各々次第で、それらは自身が抱える経験や記憶、思想、情緒といった要素から直感的・感覚的に選ばれる。
その瞬間、たましいにとってもっとも刺激となる花びらを選んで食べる。

腹中でしんと静まったかに見えた花びらは、指先が核に触れた瞬間、身体中を一気に駆け巡り彩って、核に繋がる。
シンプルかつ機能的な核の真意がその瞬間をもって姿を現し、真正面から「その花びらを選んで食べたのはなぜか」と問いかけてくる。

表現って、そういうことをやってのけるものじゃないかと思う。(敢えて詩的に書いてみました)

ぴぃこちゃん主宰、P☆MAPの最終公演『せかい』を観て

先日、脚本・演出家のぴぃこちゃんが主宰するP☆MAPの最終公演『せかい』を観てきました。
舞台は2部制になっていて、1部がダンスと歌、2部が演劇というシゲキたっぷりの空間。
2日間シゲキをたっぷりいただいて、いろいろ感じて、感想もこねこねして、その上で「ぴぃこちゃんという作家は、きっと表現に飲み込まれない人なのだな」と思った。

表現って、時折人を頭から飲み込んでしまう。
その人にとって強い刺激であればあるほど、刺激に憧れて“らしさ”を手放してしまう。
それは作品づくりはもちろん、ファッションや言葉遣い、仕事のやり方、そういういろんなことすべてにおいて起きる。

ぴぃこちゃんの創った舞台を観てまず思ったのが、「めっちゃぴぃこちゃんや!!!!!」っていうこと。
きっと、ぴぃこちゃんが受けたシゲキを、ぴぃこちゃんがしっかり飲み込んで咀嚼して(それも超自然体で)、“ぴぃこのせかい”として表出している、そういう風に思いました。

土が水を吸い込んで、種がまた吸収して、根と芽と茎と葉と花を出す、みたいな。
水が水としてそのままではなく、ちゃんと土と空気とその他いろんなもんを総合的に食べて、種からいのちを噴出させてる、っていう。

わかります?種は種なんです。ぴぃこはぴぃこ。

や、ぶっちゃけぴぃちゃんとはまだまだ付き合いが短いので上に書いた私の見解は全部めっっっちゃ的外れかもしれないんですけどね。

でも、そう感じたんですよ。

シゲキを受け売りでなく表現に昇華する。

これって超難しい。

私、本業でいろいろな企業に表現とコミュニケーションに関するご提案をさせていただいておるわけですが、その、こう、言葉は悪いけれど、単発の短期の仕事だけ一緒にやって、そこからいろんな知識やテクニックやアイディアを盗むだけ盗もう、っていう姿勢だけが強い担当者さんがね、やっぱね、いるんですわ。

盗むこと自体はいいです。
というかどんどん盗んでいただきたい、みんなで同じテンションで仕事できた方が嬉しいから。
だので私もクライアント企業のことはどんどん吸収したいし、させていただいているつもり。

ただやっぱりね、会話だけで得られるもの……知識やテクニックやアイディアって、経験が伴わないと本来の威力を発揮しないのですよ。
一緒に経験してこそ、弊社の持っている知見が本当の意味でお役に立てるのですよ。
盗むだけ盗むってなると、受け売りって言葉を悪者にはしたくないが、如何せん受け売りにしかならないの。
どんなに知識やテクニックやアイディアを盛り込んでも、芯のない表現になってしまう。

芯のない表現って、何も伝わらないんです。
ただ何となくエエカンジになるだけで、何も伝わらないんですよ。
表現の花びらを全部めくってしまったら、核の部分に何もない。
核に触れられないから、「?」ってなって終わる。
もしくは「何か雰囲気良かったね~」で終わる。

これ、弊社でも新人のライターがやりがちなことです。
ええ感じの雰囲気だけをぺたぺた貼り付けて「できたー!」って見せにくる。
そりゃね、「お前何が言いたいねんこれ」ってね、思わず言っちゃうよね。
私は意地悪な先輩だから、花びら部分を全部剥いで、そっから「で??」って追求しちゃうよ。えへへ。

ももねこ、表現が好きです。

ここまで書いて思ったけれど、ももねこの表現って多分かなりロジカルなのかもしれない。
特にこのブログでは私の頭の中をできるだけ平坦に、より多くの人が読みやすいように=シゲキとして捉えやすいように、シゲキの種=要素を多く散りばめるように、という意識で書いておりますから、余計に左脳的な表現になっているのではないかと思います。

で、しばらく右脳的な表現をがっつりやっていませんので、何かしらそういうのをやりたいなぁと思った次第。
いろいろいろいろやりたいことがありすぎてすっごい楽しいです。やります!!

ってことで『お絵かきワークショップ』やります。

そんな「やります」の第一弾として、『せんすおぶわんだぁ』のせんすちゃんと一緒にお絵かきワークショップを開催いたします。

▼詳細はこちら!
せんすおぶわんだぁ ワークショップ一覧

せんすちゃんはですね、ぴぃこちゃんです。
ぴぃこちゃん改めせんすちゃん、なのです。
いろんな出会いといろんなシゲキをうちらに与えてくれる、好奇心と表現のカタマリみたいな人です。

もうね、めっちゃ面白いから!!
せんすちゃんに会いにくるだけでも価値あるから!!もちろんうちらにもね!!

どうぞ、ご興味がございましたら遊びにきてください。
待ってるよ!