【読み】ハガル・ハガラズ
【意味】雹(ひょう)・霰(あられ)・変革・崩壊
【英字】H
北欧にて筆記文字や呪術文字、占いの用途で使われてきたとされているが、未だ謎が多い古代の文字「ルーン」。個人的に占いで使う中で感じた自分なりの解釈を勝手気儘に一文字ずつ乗せていこうと思います。今回はハガル!
基本の意味
ハガルは雹(ひょう)を表すルーンと言われています。雹は空から降ってくる氷の粒ですが、粒の大きさが大きいと建物が破損したり、人が怪我をしたりする危険性もあります。そして何より急にザーーーっと降ってくるちょっと厄介なイメージがあります。
雹が降るという事態は自然の摂理ですので、私達が止めることが出来ませんし突然のことでもあります。 このようなことから、それが良いものか悪いものかは置いておいて予測不能の突然の出来事を指しているといわれています。
自分自身がどうにかしようとして起こしたことではなく、巻き込まれるように環境が変わる事もそのような雰囲気があるといえます。それは自然の摂理が関係することもあるでしょうし、世の中の流れによりどうしてもそうなってしまうといった事も該当するでしょう。どちらかといえば、誰かのせいとか何かのせいとは言いにくい様などうしようもない事態というイメージが強い気がします。自分の力が及ばないレベル感の出来事といった感じでしょうか。
突然の災害ともいえる状況に追い込まれるというのは余り喜べたものではなさそうな気配がしますが、もしそれで壊れたものがあったとして、それは新しくなるチャンスとも捉えられます。衝撃はあったけど逆に心機一転出来てよかったみたいな事も人によってはあるかもしれません。ですので、必ずしも自分に悪いことが起こるという訳では無いともいえます。結果的に悪くなかたなぁみたいな感じに収まることもあるでしょう。
となってくると、私達はそういう環境の中で生きていて何が起きてもおかしくないという自覚が大切になってくるのではないでしょうか。急に疫病が流行ったりもしますしね……。起こることに事前に怯えるよりも起きてしまってからも力強く生きる覚悟みたいなことの大切さが感じられるルーンです。
占いでハガルが出たら?
正位置で出た場合
- 思いがけない出来事がある・変化の時
- 受け入れる力を持つ
- 予期しない状況がはじまる
- 計画が進まなくなる
- 試練を乗り越える時
- 困難に負けない精神力を持つ
逆位置で出た場合
ハガルには逆位置がないので、どちらで出ても同じような意味になります。
ハガルの考え方
何気なくルーンをひいていてハガルが出た時に、実際に雹が降るという体験をしたことがあるので、もしかしたら素直に天候の悪さに直結することもあるかもしれません。 ですが、概ねは雹が降るが如く「予期せぬ出来事が起こる」といった意味合いになるでしょう。自分の気持の中でだけ起こる変化ではなく、自分は置き去りで外側で起こる出来事といった意味合いが強い気がします。気持ちというより状況を表していますね。それに対してどう思うかはここでは察することが出来ないといった具合です。諸々起こった結果、自分の気持ちにも影響があったなーみたいな雰囲気だったりはするでしょう。これは大きい出来事だけでなく、ちょっとした出来事の時もあるでしょう。仕事・恋愛・遊び等に対してこのルーンが出たとしても意味合いは同じで、それに関わる思いがけない出来事であったり、もはや仕事での思いがけない出来事により恋愛にも影響してくるみたいな垣根なしの事もあります。
ある意味変化の時ではあるので、それが起こる前の状況に執着せずに変化の波に乗ることの大切さも示唆してくれているともいえます。災害とか崩壊とかちょっと怖い意味が印象的なハガルですが、このルーンも脅すためだけに出てきてくれているわけでは無いと私は思っています。逆に先に「何が起きても大丈夫だよ。お前ならやれる!」と言いにきてくれているとも思ったりしています。(逆に怖いか。)
つまりは、常に人生は不測の事態なのですから、いつでもいつもと一緒ということは無いんですよね。ですので、何が起きてもドンと受け止めて力強く生きていこうぜって事ですね。色々先に考えて怯えすぎる必要は無いわけです。受け止めて力に変える不屈の精神を鍛えて参りましょう。