【読み】イス・イサ
【意味】氷・停止・静寂・時を待つ
【英字】i
【神】巨人族
北欧にて筆記文字や呪術文字、占いの用途で使われてきたとされているが、未だ謎が多い古代の文字「ルーン」。個人的に占いで使う中で感じた自分なりの解釈を勝手気儘に一文字ずつ乗せていこうと思います。今回はイス!
基本の意味
英語の「ice」の語源で、氷を意味するとされているルーンです。カチカチに凍っている氷、つまりは事態の凍結を意味するといわれています。冬の時期であるとも捉えられますね。
とにかく「停止している」という意味合いになりますので、状況が止まったり、進んでいたことがストップする事になったりといったイメージとなります。停止ですので状況が悪くなるとか壊れるとかの方向性ではなく、とにかく「停止」でございます。
水が氷るほどの冬の時期であると思いますので、何かが実るような作物が育ちやすい状態ではないと思われます。つまりは、今何かをはじめようとか育てようとか活発に動こうとかそういう雰囲気でもなさそうです。冬の時期として力を温存するために時間を使うのが良さそうとも受け取れますね。 冬が終われば春がくるように、氷もいつか溶ける日が来ることもあろうかと思います。ですので、溶けることを気長に待つことが吉といえそうです。なんなら忘れておくくらいのほうが良いかもしれません。
また、氷を想像した時に、その「冷たさ」とか「固さ」とか「保存」「変わらなさ」みたいな部分をピックアップすることもできます。熱くなりすぎたものに対しては冷やしてくれるかもしれませんし、頭が固いとか、意思が固いみたいにも思えます。
頭に氷を思い浮かべながら、それがどういう影響を与えるか考えてみると良いかもしれませんね。
占いでイスが出たら?
正位置で出た場合
- 進めていた事がストップする。
- 変わらない状況。
- 思考が停止している状態。
- 一回止まって見直す時期。
- 焦らず待つ姿勢を持とう。
逆位置で出た場合
イスには逆位置がないので、どちらで出ても同じような意味になります。
イスの考え方
このルーンが出たら、今停止状態に入っている。これから動きが止まるものがあるといった感じです。状況が全然変わらないという事もあるでしょう。仕事・恋愛・遊び等に対してこのルーンが出たとしても意味合いは同じで、それぞれ物事が停止してしまうような事柄があることを表します。 もしくは気持ちの面で動きがない場合もあるでしょう。
終わりといった雰囲気ではなく停止ですので、動かないとか一旦ストップといった雰囲気です。変わらないみたいな事もあるかもしれません。固まっちゃって動かないといった感じもあるでしょう。正直、そのまま進まずに終わりっぽい雰囲気になる事もあるかもしれませんが、このルーンが出た時点では、ただ停止しているという認識にしといたほうが良いと思っています。終わってしまうのではないかと不安になるのではなく、とりあえずストップだから置いておこう!くらいの心持ちがおすすめです。
物事が動きにくい時期であるのなら、それはそういう時期であると受け入れて焦らない姿勢を持つことが大切となってきますね。事態が動かない、または自分の心が動きたくないような印象がある時は無理に押し進めようとせず氷が溶けるのを待つように状況が変わるのを待ってみるのが良さそうです。気長に余裕を持つことが大切ですね。
未来としてこのルーンが出た場合も恐れすぎる事はありません。そうなったとしても落ち着いて受け入れられるように考えてみましょう。気構えがあるだけで違うものです。
ある物事に対してだけイスが出た場合は、他の進みやすい物事に目を向けて進めたほうが良いですし、自分自身とか全体の流れとしてイスが出た場合は今は何事も進みにくい時期として捉えられます。 今は無理に動かない時期として、自分の動きを考えてみましょう。この時期に自分を見直す。内観のタイミングとして捉えるのも良いでしょう。物事が進まずウズウズしている時だからこそ湧き上がる自分に対しての想いがあるはずです。良いきっかけとして自分を見つめる時期にしてみましょう。
停止というと、もどかしい気持ちになることもあると思います。しかし停止のタイミングだからこそ出来ることもあるはずです。停止の状態を恨まず、静かに時を過ごしまた動きだすのを待ちましょう。