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ルノルマンでグラン・タブローを読んでみよう

ルノルマンカード、流行っていますね!
ご多分に漏れず、私も近頃よく遊んでおります。

そして周囲からよく聞こえてくるのが、「コンビネーション(複数カードを組み合わせること)の意味が覚えられない」という声……
ルノルマンのカードは36枚ありますから、コンビネーション全部となるとアホほど組み合わせが出てくるじゃないですか。正直なところ、覚えられるわけがないと私は思う。

ももねこは、コンビネーションはあいうえお作文みたいなものだと思っております。覚えるのではなく、その場で作るもの。なので、カードそれぞれの基本の意味を覚えたら、あとは如何にしてそれらを部品にした連想の練習をするか、が大切です。

それと、「たくさんのケースを知ること」!これ大事。
この部分の手助けとなればいいな、と思いまして、リーディング例を記事にしてみました。

2026年1月追記:この記事を書いてから7年超が経過しました。随所にて答え合わせを追記していきます。「追記:」と表記のある段落は、すべて2026年1月時点での振り返りです。

ルノルマンでグラン・タブローを読む

グラン・タブローは、“大きな一枚の絵”です。まずはテーマに合わせて起点となるカードを見つけ、そこから絵に描かれた物語を追いかけていく……という感じのスプレッドです。例えるならば、地図を見て、気になる施設からその周辺を観察し、「この辺りはこういうエリアだな」と想像していくのに似ています。

ルノルマンでグランタブローを読んでみよう

今回の占いのクライアントはタカノちゃんですから、当時のタカノちゃんの風景がここに一覧されていると考えていきましょう。

グラン・タブローの面白いところは「今の状況」が一覧で出る、ということ。
タロットだと質問に合わせて毎回スプレッドを組み直すのですが、これは違います。グラン・タブローに展開された「今の状況」から、仕事でも恋愛でも何でも、読み解いていけるのです。(質問が変わるたびに解釈はリセットしてね)

今回はタカノちゃんの仕事について、テーマは「自分たちの事務所が欲しい!」という願望について読んでいきます。

グラン・タブローの中から主人公(シグニフィケーター)を見つける

まずは絵の主人公「シグニフィケーター」を見つけるところから始めます。

今回はテーマが事務所なので、「家」のカードをシグニフィケーターにします。別に決まりがあるわけではないので、主人公(シグニフィケーター)としてイメージしやすいカードを選びましょう。

ちなみに、読み進める手法はナイティングを使用します。
チェスのナイトのようにL字型で読み進める方法です。

今回のシグニフィケーター「家」を基点に読んでいくカードを選定すると、まずは「男性」「太陽」「鍵」、そしてもうひとつの筋として「雲」「棺桶」「ネズミ」となります。

ルノルマンでグランタブローを読んでみよう

ルートその1「男性」「太陽」「鍵」

タカノちゃんが事務所を手に入れる過程には、男性の協力があるようですね。しかもこの男性、後ろに「魚」がいます。「魚」は富や財力の象徴ですので、この男性はお金持ちである可能性が高いです。もしくは、タカノちゃんの経済状況にいい影響を与える人です。

しかも、その男性の上にはとってもパワフルな「太陽」が輝いております!「太陽」はエネルギーに満ち満ちており、公明正大な要素を表します。これは信頼できそうですね!タカノちゃん、ひいてはDUCK WORKSが事務所を持つにあたっては、この男性の協力が不可欠のようです……誰や……誰なんや……

そしてその横に「鍵」。「鍵」は明るい未来への扉を開く鍵、でしょうかね。まわりに「魚(富)」と「錨(安定)」があるのも嬉しいところ。この二つが並んでたらめっちゃいい感じがする!!

追記:振り返ってみると、この「男性」はおそらく銀行だったのではないかと思います。お互いに公明正大であることを求められ、また信頼の下に成り立つお金=融資が動きました。そして無事に事務所を手に入れます。

ルートその2「雲」「棺桶」「ネズミ」

シグニフィケーター「家」の後にあるルートです。こちらは何だか不穏な雰囲気……
「雲」に象徴される不穏な流れや不明瞭な状況などを無視して進んでしまうと、DUCK WORKSは終わりを迎えてしまうようです。ルノルマンの「棺桶」はタロットの「死」などと違って、ただの終わりです。復活の意味は含みませんので、極力こちらには進まないようにしたいです。

その上で、「棺桶」の足下には「ネズミ」がいます。「ネズミ」のカードは、がじがじがじがじと資産や財産を食いつぶす要素を示します。何ということでしょう!ルート1とあまりに対照的です。

追記:公的機関に頼り、自分たちだけでものごとを進めないルートを選んだので、こちらのルートからはおそらく外れたものと考えられます。ただ、このあと世界的な疫病の大流行が起こりますので、ここで「自分たちの力だけでやるぞ!」と決めて融資を受けていなかったら……きっとかなりしんどかったでしょう。

上記をまとめると

何でもかんでも自分たちでやりたがるクセのあるDUCK WORKSですが、事務所に関してだけはちょっと待った!誰か助けてくれる人が現れるので、その人が信頼に足る人物であればその人に頼りましょう!と言えます。その人の登場をきっかけに、明るく大らか、公明正大な道が拓けていくのです。

逆に、不明瞭な要素が残る状態で進んでいくと、じわじわと資産や労力などなどのエネルギーを食いつぶすことになりそうですね。

というわけで、事務所について行動するときは「すべてをオープンに!クリアに!わからなければ進まない!!」をモットーにやっていくこととします。

ハウスの概念を取り入れて、要素を深めよう

ルノルマンカードは絵が簡潔で意味も簡潔なので、少し物足りなく感じることもあるでしょう。そんなときは、「ハウス読み」を取り入れるとカード一枚一枚の意味がもう一歩深まります。

ハウスとは

占星術を学んでいる方には聞き覚えのある言葉かと思います。でも占星術のそれとは直接関係ないようです。ルノルマンの「ハウス」は、カードそれぞれが家を持っている、という考え方です。

ルノルマンでグランタブローを読んでみよう

グラン・タブローの一番左上を1とし、右へ順に2、3、4……とハウスが並んでいると考えてください。
さらに、カードたちにもそれぞれ番号が振ってありますね。1番のハウスは、同じく1番のカードである「メッセンジャー」のハウスである、というわけです。

そして、そのハウスの中にいるカードは、家主の影響を受けます。
このグラン・タブローで言うと、1番のハウス(メッセンジャーのハウス)に「花束(祝福)」がありますので、この「花束」は「メッセンジャー」的な要素を持った「花束」と言えます。自分の足でやってくる祝福。スピード感のある祝福。アグレッシブ祝福。

こんな感じで、先ほど読んだカードたちがどんな要素を持っているのかを追加で見ていきましょう。

ルノルマンでグランタブローを読んでみよう

シグニフィケーター「家」

今回の主人公である「家」は、26番のハウスにおります。ここは「本」のハウスです。「本」は知識や情報といったものを表しますので、我々の事務所は専門知識や豊富な情報を扱うような場であることが望ましい、と言えます。そらそうや。うちらそういう仕事してますねん。そして、「本」のイメージを広げていくと”占い”にも繋がってきますので、そらそやな感が増してまいりますね。そらそやな。

ルートその1「男性」「太陽」「鍵」

まず、「男性」は17番「コウノトリ」の家におります。何かを生み出す男性!クリエイティブ系の方ですか!?同業者ですか!?今後の出会いに注目したいところです。

そして「太陽」は8番「棺桶」のハウスにいます。「棺桶」は何かの終わりを表す象徴ですね。一度死を迎えて、もう一度昇る太陽でしょうか。

まぁでもこれはわからんでもない。むしろ、事務所を手に入れることによって完全にふんどしが引き締まる。心ががっつり入れ替わる、はず。それは想像に難くないですね。

「鍵」は、7番「蛇」のハウスにいます。「蛇」は妬み嫉みやズルさを象徴します。そんな人物に鍵を渡すのは嫌ですが、もしも思い当たる事象に遭ったら避けましょう、という忠告として捉えておきます。問題は、私たち二人が妬み嫉みなどに大変鈍感なことです。太古の昔より、嫌味や悪口があまり通じないDUCK WORKSです。よろしくお願いいたします。

追記:「棺桶」のハウスにいる「太陽」について、先ほども書いたように、このグラン・タブローをした数か月後、疫病の流行で世の中の様子がガラリと変わります。私たちも一度大きな停滞を余儀なくされますが、別の輝き方をたくさんたくさん模索する機会になりました。(超余談ですが、コロナウィルスの名前の由来は、太陽にも関連する内容のようです。ちょっとドキドキしますね)

ルートその2「雲」「棺桶」「ネズミ」

ルート2も同じように読んでいきましょう。

「雲」は25番「指輪」のハウスにあります。不明瞭な契約に気をつけろ!ということでしょうか。正直なところ契約書などを読み込むのは苦手ですが、ヤバいニオイを嗅ぎ取る能力をフルに使って不明瞭さをクリアにしていきます。そして何より、専門家に契約書をしっかりと見てもらえるようにします。

「棺桶」は24番「ハート」のハウスにあります。「ハート」は愛情や思いやり、求心力などを象徴しますので、これは「愛情の終わり」を示すのでしょうか。愛情を棺桶に閉じ込めて、という感じでイメージしていくと、感情や人情のようなものの優先順位を下げることになるのでしょうか。

そして「ネズミ」は33番「鍵」のハウスです。
小さな出費が積もり積もって、思うよりも大きなことの引き金になるとも読めます。「鍵」は基本的に素敵な何かへの扉が開くものとして象徴されますが、がじがじと資産や財産をかじる「ネズミ」が主体なので、ひょっとすると貧乏への鍵が開くのかもしれません……

追記:物件を探しているとき、いくつかの不動産屋さんに頼ったのですが、はじめに行ったところでは説明が不十分なままに契約を急がれ、強い不信感を抱くというできごとがありました。あのまま流れに任せて契約していたら、いろいろと消耗していたかもしれません。ちなみに、その不動産屋さんの該当店舗は現時点で閉店しています。

まとめ

今流行りのルノルマンカードのリーディング例、いかがでしたでしょうか。

  1. グラン・タブローは相談者の「今」が一覧で表現される、と心得る
  2. 質問に合わせてシグニフィケーター(主人公)を探す
  3. シグニフィケーターを基点に読み進めていく
  4. ハウスで付加要素を見る

この手順で読んでいけば、グラン・タブローで楽しく遊べると思います。
読み進め方も、私は基本的にナイティングを使いますが、基本は「シグニフィケーターの周りに何があるか=何が影響しているか」を見れば大丈夫です。もしも過去~現在~未来の流れを読みたければ、シグニフィケーターよりも左側が過去、右側が未来……というように設定してもOKです。

ルノルマンのいいところのひとつは、ルールがあまり明確でないところ。絵や地図を見てお話を想像していくように、自由に読んでいくところから始めましょう!そうして回数を重ねていくうちに、自分なりのルールができてくると、もっと楽しくなってきます。堅苦しく捉えずに、グラン・タブローで遊んでみてくださいね。

占いの勉強や参考にも、DUCK WORKS の占いをどうぞ。

占いの勉強や参考にはもちろん、同業者さんの「他の人ってどんな占いをしているの……?」「占い師だって刺激が欲しい!」的なご要望にもお応えします。カードやチャートの読み方を多めにする・何故そのように読んだかを説明するなど、ご希望に合わせてカスタマイズしますので、遠慮なくお声がけください。

記事を書いた人

小濱香織(ももねこ)OBAMA KAORI

文章を書いたりコードを書いたり喋ったりする人。 このコラムでは主に占い(タロット・西洋占星術)の記事を書いています。 カメラと園芸とアクアリウムと自転車とバスケ観戦が好き。 とにかく楽しく生きています。

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