【読み】ベオーク・ベルカナ・ベアコノ
【意味】誕生・母性・成長・白樺
【英字】B
【神】フリッグ
北欧にて筆記文字や呪術文字、占いの用途で使われてきたとされているが、未だ謎が多い古代の文字「ルーン」。個人的に占いで使う中で感じた自分なりの解釈を勝手気儘に一文字ずつ乗せていこうと思います。今回はベオーク!
基本の意味
白樺を意味する文字でもあるといわれているベオーク。白樺は、高原などに生えている樹皮の白い木です。白樺は、日差しが強くて他の木たちが育たないような場所でも率先して育ち、その土地を緑に変えていくそうです。白樺自体の寿命は短いものの、朽ち果ててからもそれが養分となって他の木を育て、その森自体が育つ事に繋がっていくそうです。
そんな白樺のイメージから連想していくと、何もない土地を緑にかえる力から「はじまり」や、自分やその場を育てていく「成長」、自分を養分として森を育てていく「母性」という意味合いになったのではと考えています。
占いでベオークが出たら?
ベオークの基本解釈
・新たなはじまり
・「育むこと」に重きをおく
・自分を成長させるにはどうしたらよいのか考える
・周囲の成長を見守る
・新たな事を育てていく
・穏やかな気持ちであれるようにする
・焦らずゆっくりと見守る姿勢を持つ
逆位置で出た場合
逆位置の場合、自分に甘えが出ていたり、相手を甘やかしすぎてしまったりと、成長を止めてしまう何かがあるようなイメージになります。自分や周囲を厳しい目線で見て原因を探ってみましょう。
ベオークの考え方
基本、このルーンが出たら、新たなはじまりや、穏やかに育む事の大切さを教えてくれているように感じます。自分で一からはじめていく強さや、そこから成長させていこうという気持ち、育む事が必要であり、その為には何が自分に必要なのか、それを考えさせてくれるきっかけと成りうるルーンです。
自らはじめる為には力が要りますが、はじめる為の策や気力というものは準備しやすかったりします、ただその後それをどう育てていくかという事が大切。地盤をしっかりと整備し、そこにどんな栄養をあげて、どんな方向へ、どのくらいのスピードで成長させるのか。自分なりに「成長させていこう!」という意識がなければその目途は立ちにくいのではないでしょうか。すぐに結果が出る事ばかりではないでしょう。長い目で見て成長していける道を自分なりに歩んでいけるようにしましょう。
白樺の話でもありますが、自分という白樺一本だけの成長だけではなくその森全体の成長を願うような目線を持ってみましょう。森全体の大きな成長には、長い長い時間をかけていかなくてはいけません。そして、それを存続させていく事まで考えると本当に長い時間を要します。
そんな風に思うと、短期間でどうにかなるものではない。つまり、今すぐ結果を出そうと焦ってはいけないのです。
自分だけでなく、自分と周囲の人々という森を成長させていく目線を持って、焦らずに長い目で見守る事が大切になります。焦っている事があるのなら、焦らず長い目で見た成長が出来るように考えてみましょう。ゆっくりで大丈夫です。
そして、日々出会う小さなひとつひとつの事は、常に新しいひとつのスタートとして、軽視せずにそれぞれを大事にしていってみましょう。母のように穏やかな気持ちで、ときには厳しく時には優しく、成長を願うからこそできる対応があるはずです。物事に対しても自分に対しても、他の人に対しても、成長させる事を想って動いてみましょう。物事や相手を育てていくには自分に何が出来るのか。そんな目線を持ってみるのも良いのかもしれません。そしてその事が自分の成長へも繋がっていくのです。
否定や疑心から入るのではなく、仕事でも遊びでも、一緒に良いものを作っていこう。一緒に楽しんで行こうという、「共に育もう!という想いを持つ事」が非常に大切なのではないかとわたし自身強く想っています。その思いが自分の姿勢を作っていき、物事や人自体を育てていくのです。
自分がスタートをきる土地を信じ、きちんと地盤を整えていく、そこで自分を成長させていくと共に、そこに集まった他の者達の成長を見守っていく。成長は早くはないかもしれないが、同じ土地に育つ者として信じて穏やかに見守る姿勢をもってみる。そんな、大きな包容力のイメージがベオークから湧いてきます。
今、自分の目の前にある問題や、やってみたい事、向き合っている人について、そんな心を持って接してみるのはいかがでしょうか。