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ルーン文字は日常的に筆記文字として使用されていたようですが、魔術的な力を込めて用いられていたケースもあるといわれています。魔術的な使い方としては、まじないや願掛け、呪い として木や石、武器、身体などに彫られていたといわれています。
今回はそのルーン文字を現代でも気軽に「おまじない」や「お守り」として使う方法をご紹介いたします。いっちょルーン文字から力を貰ってみましょう!
自分に合ったルーン文字を選ぼう
ルーン文字は、それぞれの文字に意味があります。例えば「ティール」であれば「勝利」の意味があり、ヴァイキング達は勝利を願って武器に「ティール」の文字を彫ったとされています。また、「ソーン」であれば魔除けを意味します。
ですので、今の自分に必要だと思われる意味の文字を選んでその文字をお守りにすると味方になってくれるのではないでしょうか。
ルーン文字のざっくりとした意味は以下となります。
(お守りとして選びやすい意味を抜粋しました。)
▼占いで使う際の意味詳細は以下のページに掲載しています。
https://duck-works.com/blog/runelist/
今の自分の要素で高めたいものを選ぶのも良いし、不足していると思われるものを選んでも良いでしょう。
文字を組み合わせてお守りになるシンボルを作ろう
ルーンにはルーン文字を複数個使ってシンボル化し、そこに願いを込めて力を発揮させるルーンガルドゥル(又はバインドルーン)というものがあります。
こちらは自由に文字を組み合わせて、オリジナルのルーンシンボルを作る事ができます。自分に合ったルーンを複数個選び、好きに組み合わせて作ればOKです。
例えば、人間関係を一新したいのであれば「マン」と「ユル」を組み合わせても良いでしょう。
また、勇気をもって告白したいだとか攻めの姿勢で恋愛したいだとかであれば、愛情を意味する「ギューフ」に勝利や勇気を意味する「ティール」を組み合わせるのも良いと思います。
それぞれ縦・横・斜め組み合わせ方は自由です。自分が気に入る形を作ってみましょう!
ルーンガルドゥル(お守りになるシンボル)のご紹介
ルーンガルドゥルは古来から魔力がこめられたシンボルとされ、形を描いたり彫ったりする事で効果があるとされて実用されていたようです。では、実際に使用されていたとされるルーンガルドゥルをご紹介します。
アイスヒャルウルム
こちらは最もよく使われていたとされるルーンガルドゥルです。
形状としては、図の左のものからどんどん複雑化していったといわれています。
このガルドゥルは「敵を怯えさせる」「身体に力をみなぎらせる」「恋の成就」
などの願いを込めて胸や腕や額に描いていたようです。
ヘルスルスタヴル
こちらは、主に「勇気を奮い立たせる」ために胸に描いていたとされています。
いっちょ勇気をもってやってみるか!というここいちの時に用いてみると良いのではないでしょうか。
ギーンファクスィ
こちらは「グリマ」とよばれる古北欧の格闘技で「相手をねじ伏せる」為に用いられていたといわれています。ですので何かしらで「勝ちたい時」や「勝利を願う時」に用いてみると良いのではないでしょうか。
昔から使われていた魔術だと思うと古代のロマンを感じますね。こちらのルーンガルドゥルを使っておまじないをしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
オリジナルでおまじないの言葉を作ろう!
ルーン文字は以下の図のようにアルファベットに対応しています。
※今回はゲルマン共通ルーン(古北欧型ルーン)のアルファベット対応表となります。
※「ユル」を「Y」としている場合も見受けられたので、Yとして使いたい場合は「ユル」を使用しても良いかもしれません。
この表を見ながら、自分で作ったオリジナルの文章をルーン文字に当てはめて、お守りにして楽しんでみましょう。
お守りにする方法
ルーンガルドゥルはその力を得る為に「身体に描いていた」という内容が多く記されています。もちろん現代であればネイルやタトゥー、何かしらの塗料で身体に描いてみても良いですが、身体に描くのはハードルが高い!という場合は、お気に入りのアイテムに描いてみたり、描いた紙を持つなどして楽しむと良いのではないでしょうか。
自分なりのオリジナルなお守りを考えるのも楽しいものですね。
そして、願いを考えるという事は、今の自分を見つめる良い機会にもなります。目標を定めるように考えてみると身も引き締まる想いです。
ぜひぜひ、お気に入りのルーンをお守りにして自分を盛り上げてみましょう。
ちなみに、私たちのルーングッズも以下で販売しています。
▼よかったらご覧くださいませ。
https://duck-woks.stores.jp/
参考文献
『ルーンの教科書』ラーシュ・マーグナル・エーノクセン著 荒川明久訳(アルマット)
『ルーン文字 古代ヨーロッパの魔術文字』ポール・ジョンソン著 藤田優里子訳(創元社)
『いちばんわかりやすい北欧神話』杉田梨恵子著(実業之日本社)