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ルーン・ガルドゥルについて

ルーン・ガルドゥルというものをご存じでしょうか?
今回は、この舌を噛みそうな「ルーン・ガルドゥル」について調べたことをご紹介したいと思います。

ルーン・ガルドゥル

ルーン・ガルドゥルとは、ルーン文字を複雑に組み合わせて作られたシンボルで、魔法の呪文が込められたものだといわれています。大体は他の人に真意を察知されない為に複雑な構造になっているそうです。
占いでの使用にてご紹介しているルーン文字ですが、その昔筆記文字として使われていただけでなく、このように魔法の力がこめられたシンボルの作成としても使用されていたようです。それだけルーン一文字一文字にこめられた言葉の意味が強いものだったのでしょうか。大変興味深かったので調べてみました。

ガルドゥルって何?

まず、ガルドゥル(galdr)とはガーラ(gala)に由来するといわれているらしく「泣く」「叫ぶ」「詠唱する」という意味があるそうです。このシンボルとともに唱えられた呪文は力強く甲高い声で唱えられていたそうです。唱える事でそのシンボルの魔力を解き放っていたというところでしょうか。実際どのような力を持っていたのか私には予想もできない事ですが、その様に使われてきたと思うと、ルーン文字が古代神秘の文字だとか魔法の文字だとかいわれている意味が納得できてきました。
そして、そんな強い力を怖れて禁止にしていた人々もいた程のものだったとされているようです。そんなルーン・ガルドゥルの知識を伝えてきたのはアイスランドで存在している1冊の黒魔術の本だけだそうです。その本には様々なルーン・ガルドゥルや呪文が記載されているとの事です。

何に使われていたの?

ルーン・ガルドゥルは、込めた思いを他の人に知られない様にルーンを複雑に組み合わせた形になっていたようです。その使われ方としては、自分に力をめぐらせる為であったり、厄除けや安産祈願、恋の成就を願ったものといったお守りのようなものであったり、危害を及ぼすような内容を込められたものもあったようです。
また魔法をかけるようなルーン・ガルドゥルだけではなく、かけられたものを無効化するような呪文もあったようです。そんなゲームの中でだけしか知らなかった世界が記されていると思うとその様子を詳しく知りたくなってきますね。

ルーンガルドゥルってどんなもの?

もっとも頻繁に使われていたルーン・ガルドゥルは以下の「アイスヒャルウルム」と呼ばれるものだったようです。

ルーン・ガルドゥル

ルーン文字を知っている人であれば見た事があるかもしれません。
アイスヒャルウルムは、身を守るものであったり、恋の成就であったり、自分に力を与えるものであったりと、たくさんの意味を持っていたようです。これらを胸や額や腕に描いて使っていたとの事です。
また、アイスランドのレスリングである「グリマ」では相手を倒すためのルーン・ガルドゥルもあったとされています。

シンボルに想いを込めるという事

このようなルーン・ガルドゥルの事を知っていく中で思ったのは、魔術的な効力があったかどうかについては想像する事しかできませんが、シンボルや文字に想いを込めたり、おまじないをするという事は今の私たちも全く無い事ではないとという事。
日本で言うとお守りやお札を持ったりする事も近いものなのではと思ったりしました。そして、自分の目標や願いを文字で書いて部屋に貼ってみたり、またはノートにそっと記してみたり。そんな行為をする事で自分の中の意志が固まり、強い意志を持って行動に移せるようになるという事はあるのではないかと思っています。意志を固めるために記す。そんな行為としての力もあるんじゃないでしょうか。

そして、ふと頭をよぎったのは「ロゴマーク」という概念。これは企業や個人や商品の象徴であり、今とこれからの願いをシンボル化して現わしたものでもあります。その考えはルーンガルドゥルにも通ずるところがあるのではないかと思ったりもしています。今も昔もそんな風にシンボル化して想いを込めるという行いが続いているかと思うと面白いですね。
そんなこんなで、色々と想い起こされるルーン・ガルドゥルに興味津々な今日この頃です。魔術としてのシンボルというと禁断的な感覚もあり、何とも惹かれる部分があります。今後も更に興味を持って見ていこうと思っております。

参考:
ルーンの教科書―ルーン文字の世界 歴史・意味・解釈
いちばんわかりやすい 北欧神話 (じっぴコンパクト新書)

オリジナルルーングッズのご紹介

不思議と馴染む!ウッドチップの手彫りルーンセット(解説書付)
ルーンバンダナ
ルーン・ガルドゥル バンダナ

記事を書いた人

髙野 るみ子TAKANO RUMIKO

デザインする人。 世の中にいろんなものを生み出したい。あわよくば世の中を整えたい。 手先が器用です。

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