【読み】ラーグ・ラグ・ラグズ
【意味】水・感性・浄化・想像力・直観力・女性
【英字】L
【神】水の神
北欧にて筆記文字や呪術文字、占いの用途で使われてきたとされているが、未だ謎が多い古代の文字「ルーン」。個人的に占いで使う中で感じた自分なりの解釈を勝手気儘に一文字ずつ乗せていこうと思います。今回はラーグ!
基本の意味
ラーグは水を表すとされているルーン文字。水は手ではつかめず、形状も持たず、うつろいゆくイメージがありますね。川の流れを思っても、ひとつのところに留まらず、絶えず流れていく水。頑なにならず、常に流れを止めない強さを感じますね。そして、そのうつろいゆくところから、感情や感性を表すともされているのだと私は思っています。自分の中にある、外からは見えないけど滲み出るもの。表現という方法をとることで見えてくるもの。何だかアーティスティックだったりロマンチックな感じですが誰にでもあって自分そのものともいえる部分ではないでしょうか。そんな素直な自分を大切にすることが大事と教えてくれるルーンのように感じています。自分のロマンに浸ってみましょう。
占いでラーグが出たら?
正位置で出た場合
・直感を信じる
・芸術的な事柄を大切にする
・自分の感情を重視する
・自分のアイディアを信じる
・留まらず流れに乗る
・変化を受け入れる
逆位置で出た場合
逆位置の場合、感情に溺れてしまったり気分任せな行動で失敗してしまうなど、感情を優先することが悪い方向に向いていることを示しています。誘惑に負けやすい状態なので理性を確かにもって気を付けようって感じでしょうか。
ラーグの考え方
基本、このルーンが出たら日々変化していく状況や感情。それを、こうしなきゃ!という枠を取っ払って素直に受け入れ、乗りこなしていく事について考えてみます。
水の様にただただ流れてみる。ただただ流れているといっても、止まらず流れ続けている様ってよく考えると凄い事ですね。川の流れでも、流れている間に岩があったり曲がりくねったりと色々と阻むものもあるでしょう。それでも流れ続け岩をも砕く強さがある。そんな強さが水の強さなのではと思ったりします。
そのように、日々の中でも状況に合わせて、起こる事に乗って流れてみながらも自分を強く持つという選択。そういう考え方もあるのではないでしょうか。
色々な変化の中で、その場に留まろうとふんばるのではなく「流れに乗る事」。「流される」のではなく「流れる」。自分の意志をしっかりと持ちながら状況に応じて流れていくという事が重要になってくるでしょう。
そして、どの流れにのるかは自分の感性や直感で選んでみましょう。自分の思うタイミングで自分がピンとくるものに上手に乗ってみましょう。
例えば、何かを選択する時に、目に見えているものだけで考えたらこっちの選択肢をとったほうが良いけれどなんとなく今の私には違うほうが良いように思える。そんな事ってありますよね。何となくこうな気がする・・・「感覚」。第六感というか勘や直感ですね。自分にとって素直にそう思える事。そういう事ってあると思います。
ただ、日々の中で思い起こしてみると、理論で選択しているのか感覚で選択しているのか意識しないとわからない事も多くあります。仕事中なんかはとくに、ルールに従ったり、経験に従ったり、利益の事を考えたり、周囲の人のことを考えたりと頭の中での計算式で決めている事が多いのではないのでしょうか。後で「なぜ?」と聞かれたときに理由を言語化できるような行動を選んでいたりします。そこに自分のロマンや情緒をはさむ事は少ないのではないでしょうか。
そんな毎日の中で、ラーグ的な考えでいくと自分のロマンを満たすようなエッセンスを入れていこうとう感じでしょうか。自分の感情を大切に、感情の変わりゆく状態を感じて浸るのも良いでしょう。自分の感性を解放するために、芸術的な事を含め好きなものに囲まれてみるのも良いかもしれません。
私が思うに、頭の中の世界で考えている事以上に、自分でも理解していないが何故か自分自身全体が知っている様に思える事ってあるような気がしているのです。なんとも伝えるのが難しいところではありますが、ぼーっとしてたらこうしてた。とか、反射神経でこうしてた。とか何となくやってみたら良かったみたいな事ってないですか?
頭の中で考えている世界以上の事を自分が知っているような変なイメージです。それは、多分情報として意識していなくても、過去の経験の片鱗がなんとなく残っていたり、その時五感で自然と捉えている事から「なんとなく」導きだされて、その結果を生み出しているような気がしています。そんな自分の知らない自分のポテンシャルを信じてみるのも良いのではないでしょうか。
機械には出来ない、自分の感性や直感を大いに信用して行動してみる勇気。それをラーグがくれそうですね。