タロットカードといえば、やはり日本ではウェイト版を使われている方が多いような感じがしますがいかがでしょうか?かく言う私も最初は何の考えもなくウェイト版のタロットカードを購入し長く使っておりました。
で、今回はずっと気にしていたもののやっと買ったマルセイユ版タロットのお話。
マルセイユ版はウェイト版と何が違うの?
この2つ何が違うのか?
まず、見た目。明らかに違いますね。マルセイユ版タロットはもともと木版画だったという事でとっても絵が独特。
一見下手なのかな?みたいな印象ですが、よくよく見ているとこの独特なバランスと色合いに私はとても惹れました。
そして内容ですが、正義と力の順番が違っていたり、絵については大体は同じようなモチーフが出てくるのですが違うものも多々あったりします。
上の図のように「Ⅵ恋人」でいうと、ウェイト版では2人の男女を表すような絵であるのに対しマルセイユ版ではもはや人数増えちゃってます。このように大きく内容が変わっているカードもあったりして様々な解釈がなされているようです。
そして、小アルカナ。こちらマルセイユ版ではもはや図形!ウェイト版では絵から状況をイメージしやすいのに対し図形が数字ごとに増えていく形式のマルセイユ版はストーリーがそこから察しずらいという面で使うのが難しいイメージになってしまっているのではと思います。
ちなみに、歴史的にはマルセイユ版のほうが古いそうです。
マルセイユ版を使う為に参考にした本
そして、せっかくマルセイユ版を使うのであれば、ウェイト版とは少し違う形でカードを捉えたいなと思い意気揚々と本を購入いたしました。
それがこちら↓『リーディング・ザ・タロット』
リーディング・ザ・タロット -大アルカナの実践とマルセイユ・タロットのイコノグラフィー-
マルセイユ版を初めて使う前に読むのは最適な本だと思います!
メインは大アルカナの説明ですが、非常にシンプルで明確に意図や歴史を知ることができます。
スプレッド等がたくさん掲載されている訳ではありませんが、質問者に対してどういう風に解説してあげれば良いかという事が一枚一枚丁寧に書かれています。
そして何より注目すべきは、占いといっても未来予知のような使い方ではなく、質問に対してこういう視点を持ってみたらどう考えるのか?というところ。そのカードの視点にたって質問を見直す「リビジョン」という作業の為にカードを使用しているところ。
人は何かしら一方向の視点で考えがちです。しかし、そこに偶然のように出たカードの視点を取り入れて改めて考えてみる事で、新しい考えが生まれ、囚われていたひとつの視点の考えから解放される訳です。この本にはそんな風にタロットカードを使用するための方法が丁寧に掲載されています。
私も常々、未来予知や人の気持ちとかより、思考を整頓するためにカードを使用するという方向でオラクルカードであれ、タロットカードであれ使用していきたいと考えていたので、これだけ丁寧に納得できる内容で書かれていたことに感動しました。
では実際やってみよう
という事で、私もやってみましょう!質問に対してカードをひいてみようじゃない。
では、最近考えがちな「今の形で仕事を続けていってもよいのか」について!
どう!
あらま!吊るされた男!!!
『リーディング・ザ・タロット』を参考にすると「今はどうすることもできない状態なのだ、と気づくしかない」という視点で捉えてみようという事になります。
寄りによってだよ!!!?
負い目があったとしても今はどうしようもないと諦めるしかないという事です。。
世知辛いですね。でもそういわれれば納得です。
会社を辞め、新しい形で仕事をはじめたばかりの私。これからどうしていこうか、斬新な事でもしてみようか…と色々考えてはみるものの、どっかに博打で賭けるようなお金の余裕もございませんし、出来る事はある程度わかっています。
今は粛々と目の前にやってきた出来る事をやるしかないですよね。おもしろい事はどんどんやりたいですが、ボランティアばかりも出来ませんし、どういう仕事を選ぶかなんてある程度絞れてきます。できない状態に焦らず落ち着かないとね!!焦らず参りましょう。
という事で、この方法でいくと事象を見直す視点をもらい自分で解釈していく事となります。誰かを占ってあげるとすれば、その人に視点だけをあげて、考えなおしてもらうようなイメージになります。自分で考えるので浸透しやすいですよね。
そんな捉え方でマルセイユタロットと仲良くしていきたいなと思っているこの頃でございます。この奇妙ともいえる絵が愛しくなってまいりました。