大アルカナの7番『戦車』です。
困難を乗りきる力、コントロールを示します。
大アルカナ『戦車』の基本的な意味
- 困難を乗りきる力
- 勝利
- コントロール、自制、統制
鎧を着た若い男性が戦車と一体化した姿でたたずんでいます。背後には川が流れており、後戻りはできません。祝福を示す黄色で画面が塗られていることから、彼の状況や未来は明るいことが察せます。困難な場面をしっかり走りきって勝利を掴むでしょう。
足下には戦車をひく黒と白のスフィンクスが座しています。2頭のスフィンクスは相反する性質を持ち、それぞれが別の方向を見ています。男性はそれらを右手に持ったバトンでコントロールします。男性のまとまらないものを統制する力が伺えます。
色の要素
- 黄:喜び、祝福
- 青:精神性
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 困難を乗りきる自信や馬力が足りない
- 進路が間違えている、選択しなおす勇気が必要
- 自分自身をコントロールできていない
イメージ
私は戦車のカードが好きです。正位置で出たらテンション上がる。ゴリゴリ進むぜイェーイ!
だけど、この戦車は背水の陣もいいところでございまして。前にしか進めない感がちょっと切なくて、だからこそ好きなカードなのです。
戦車を引く2体のスフィンクス、ってのもいい。操るのが難しい代わりにものすごい強いんじゃないかな……全然言うこと聞かなさそうだけど!スフィンクスを従えているんだから、戦車に乗っている人は普通の人ではないのでしょうね。つーか乗ってないね、もうこの人自身が戦車だね、やっぱり前に進むしかないんだね。
前に進むしかない、っていう覚悟を持って突き進むのって結構大変じゃないですか。人間そう思い込めば結構ゴリゴリに進めると思うんですけど、なかなかそうもいかないというか、やっぱりリスクは読んじゃうわけで。
このカードは、「リスクヘッジは必要だけれど、それに囚われてばかりだと何もできなくなりますよ」と教えてくれています。特に私はその状態が心底苦手というか完全に弱点なので、戦車くらい勢いのあるカードが出てきてくれると妙にほっとしますね。
正位置で出ると、2体のスフィンクスをきちんと制御して前に進んでいるということを表し、自分の中や外、理性と直感、勢いと慎重さ……といった相反しつつも双方必要なもののバランスをきちんと保って進んでいる、という安心感をくれます。車体に描いてあるコマの柄も象徴的ね。コマって、回っている限りはバランスを崩さずに回るんだよ。
だから、戦車が正位置で出たときは「良かったこれで大丈夫なんだ突き進めー!」って背中を押してもらっている気がして、嬉しくなるのです。
逆位置で出ると、バランスが悪いのか勢いが足りていないのか、いずれにせよ戦車が走っていない状態。もしくはこけてしまった状態……
人によっては「あ、あかん!止まったら不安になる!やめてくれ!!」という人もいそうですね。まさに戦車的な人ね。もし整備不良で走っているとしたら、いつか事故るかもしれないし、怖いからやめてほしいので、戦車の逆位置がお目見えしたらいっぺん止まって点検しましょう。バランスを整えて、スピードもコントロールの正確さも出せるようになってから走りたいもんだ。
以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!
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