恋人のカードはね、ラブラブとかそういう要素の前に「正しい選択」という意味が強いカードです。ああそうか、ラブラブ状態ってやつは「正しい選択」 の上に成り立つものなのだな……なるほどな……
基本的な意味

- 正しい選択
- 調和、融合、結合
正しい選択ってめちゃくちゃ難しくないですか?そもそも何が正しいのか、 ってところから定義しないといけないからね。
そうだよ、正しいってそもそも何なのよ。それこそ人それぞれで、しかも大抵の場合選ばなかった方は検証しようがないので何が正解だったかなんてわからないことの方が多いのに。
カードに描かれている女性は、頭上の天使に「私、 これで正しいの?」と訊ねている。正位置だったらきっとそれはうまくいっていて、 逆位置だったらきっとうまくいっていないのだ。もしくは選択しそこねてぐずぐずしてしまうか……
『審判』のカードと違って、恋人の場合は「選択肢は自分の目の前にある」というのが肝です。選ぶ権利を自分が持っている。もしも相手のところに出たら、 相手の目の前に選択肢があって、そこから選ぼうとしているってことね。
せっかく恋人のカードなのでちょっと恋愛寄りの話をするとだね、 相手の気持ちに正位置で出たら「あなたと一緒にいることを正しいと判断して選んだ」、逆位置なら「まだ決めかねている/あなたを選びきらない/正しくない選択(浮気・ 不倫)」っていう風になるね。(ただしこれは基本のキ)
逆位置で出たら?
- 間違った選択
- 離別、分解、分離
逆を向いて出ると、先ほども書いたように「正しい選択ができていない」ことを示唆します。それか、そもそも選択を避けているのか、もしくは間違った選択をしているのか……一度選んだものを「やっぱやーめた!一回解散!」としたがっている・した方がいいことを示唆する場合もあります。逆に、別れたあとに恋人が逆位置で出たら、復縁を示唆することもあるよ。「別れたことは正しい選択ではなかった」って感じで。
正逆に関わらず、私はこのカードが出たら、念のためもうちょい深掘りして見ることが多いです。正直なところ、正しい選択が何なのかなんて、このカード1枚じゃ推し量れないと思っている。カードに描かれた女性(アダムとイブのイブらしい)のように、天に向かって「この条件だとこうだけど、どう?」「これだったらこっちの方がいいよね?」「もうちょっと詳しく検証しようね!!」ってしつこく確認してもいいと思うんだ。
先ほども書いたように、この世のすべてにおいては何が正しくて何が正しくないかなんてわかりませんので、あくまでも「私がこれを選択した!」と納得できるようにしておきたいものですな。
上記の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!