「執着のおっさん」小アルカナ:ペンタクル 4【タロットカードの意味紹介】

小アルカナ ペンタクル 4 です。
4枚の金貨を持つ男性が描かれています。

小アルカナ『ペンタクル 4』の基本的な意味

ペンタクル 3
  • スートのキーワード:物質・現実・成果
  • 数字のキーワード:ものごとの完成・安定・固定
  • 所有する安心、所有物を守る、立場を守る

王冠をかぶった男性が1枚のペンタクルを抱え、足下には2枚、さらに頭の上に1枚を所持しています。両手両足、頭上にペンタクルがあるため身動きが取れない様子です。男性の背後には栄えた街が見えます。

色の要素

  • 灰:ニュートラル
  • 赤:情熱、行動力、生命力

逆位置のキーワード

逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。

  • 喪失の恐怖
  • 過度に保守的な態度
  • 身動きが取れない

イメージ

真ん中にどーんと、ペンタクルを抱え込んだおっさんが座っていますね。このおっさんは自分が手に入れた財産を「絶対離さないぞ」と抱え込んでいる状態です。完全に守りの状態に入っていますな。

「世の中は循環が鍵」というようなことをいろいろなところで目にしますが、このカードはまさにその“循環”を拒んでいるとも取れます。自身の持ちものをしっかり守り保持することは大切ですが、ぎゅーーーっと握りこんで守りに徹してしまうと、減りはしないかもしれないけれどそれ以上増えることもなかなかないよね。

しかもこのおっさん、ペンタクルを4枚しか持っていないのにこの態度です。おいおいそれで満足かよ!両手足、頭まで使ってキープして、こっちをじっと見てまるで牽制するようで……いや、別に誰も取らないよ、たぶん。

現金にしてもモノにしても、どうしたって資産価値の劣化という側面がありますよ。物質以外でもそう。知識やノウハウなんかは常に更新し続けないとすぐ時代遅れになっちゃう!あなたの周りにもいませんか?そういう上司や先輩が!

だからね、このおっさんは自分の財産が減らないように必死で守っているつもりでも、実際は少しずつ目減りしていると思います。ペンタクル自体の価値は変わらなくても、周りの価値が変われば実質ペンタクル自体の価値も変動しますからね!昔の100円と今の100円じゃ買えるものが違うでしょ。そういうことだよ。

と言いつつ、正位置で出るとこの「守りの姿勢」がいい具合に働いていると読めることが多いです。多少身動きが取れなくてもじっと忍耐が必要なこともあるからね。

逆位置で出ると、執着がもっとひどくなる状態に読めます。逆に、おっさんがちょっと反省して執着を手放すように動いてくれることもあります。そうそう、出ていったら出ていった分だけ入ってくるんだから。もしかしたらそれ以上入ってくるようになるかもしれないんだから!そういう風に出して動かせるように、頼むよおっさん。

いずれにせよ、余裕を持った運用が大切ってことですね。2枚はカタい投資、1枚はそこそこカタい投資、もう1枚もそこそこカタい投資に使う、みたいな。守りの姿勢にしても、分散してこ!

以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!

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