小アルカナ ペンタクル キング です。
立派な城で重厚な椅子に座り、ペンタクルを抱える男性の絵です。
小アルカナ『ペンタクル キング』の基本的な意味
- スートのキーワード:物質・現実・成果
- 人物像のキーワード:能動・男性性・管理者
- 確実に積み上げた経験・実績を持つ人物、成功者
花のモチーフがついた冠をかぶりブドウ柄の衣服をまとった男性が描かれています。冠や服の柄だけでなく、足下にも赤い花とブドウがあります。手には錫杖とペンタクルがあり、背景には城があります。立派なしつらえの椅子に座る男性の表情はうつむきがちで、少し無気力な様子にも見えます。
色の要素
- 黄:喜び、祝福
- 赤:情熱、行動力、生命力
- 緑:生命力、みずみずしさ
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 満たされている故の無気力
- 経験と実績を笠に着た人物
イメージ
ペンタクル キングは成功者!という感じのおじさんです。経験も実績もたっぷりあって、それによって豊かさを手に入れている。しかもそれらは安定していてちょっとやそっとじゃ揺らぎません。
が、お顔がどうしても明るくない。眉根を寄せて、伏し目がちで、口をきゅっとへの字に結んで……アンニュイな表情ですね。せっかくいろいろなものを持っているのだからもっと満足げにしてもいいはずなのに、どうしてでしょうか。成功者には成功者なりの憂鬱があるのでしょうか。
ここまでいろいろなものを手に入れると刺激がなくなってしまうのかもしれませんね。ワンド キングみたいにワクワクできるネタはもうないのかもしれない。カップ キングみたいに芸術を楽しむこともなく、ソードのキングみたいにあれこれ戦略を練る機会もなくて、キングの中で一番立派な場所と風貌なのに「つまんねー!」ってなっちゃう。ちょっと寂しいね……
とはいえ頼りになる人物像ではあるので、例えば仕事を占っているときに環境を表す場所などにペンタクル キングが出てきたら安心できます。刺激は少ないかもしれないけれど安定しているので、いろいろと教えてもらったり基礎力を鍛えたりするのにいい感じ。研修制度とか福利厚生とかめっちゃしっかりしてそう!
ペンタクル キングが逆位置で出ると、頼りになるはずなのにならなくなります。どんなに経験や実力があっても、やる気がないと何も発揮されないよね。昔の華々しい経歴を何度も繰り返し語るおじさんにもなりかねない。過去の輝きで今を輝かせたいのもわかりますが、世の中はどんどん進んでいるのよ!ましてそれで説教などしだすと最悪です。マジで落ち着いてほしい。
もしも恋愛を占っているときに相手を表す位置にペンタクル キングが逆位置で出ると、プライドが邪魔をしてなかなかこちらに歩み寄ってもらえないかもしれません。もしくは恋愛自体に飽き飽きしていてめんどうくさくなっちゃっていたり。いずれにせよ相手の恋愛スイッチが入るかどうかを観察した方がよさそうですね。
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1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。
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