「眠れない夜、つらい」小アルカナ:ソード 9【タロットカードの意味紹介】

小アルカナ ソード 9 です。
真っ暗な部屋でベッドから起き上がり、頭を抱えている女性が描かれています。

小アルカナ『ソード 9』の基本の意味

ソード 9
  • スートのキーワード:知性・思考・言語
  • 数字のキーワード:具体的・物理的な行使
  • 深い悲しみや絶望で眠れない、ネガティブな思考に支配されている

壁に9本の剣がかかった真っ暗の部屋で、ベッドの上に身を起こし頭を抱える女性の姿があります。眠りの途中で目覚めてしまったのでしょうか。ベッドには剣を突きつけ争うような2人の人物が描かれ、彼女の寝具には薔薇の花と占星術の記号がパッチワークのように施されています。

色の要素

  • 黒:絶望、終焉

逆位置のキーワード

逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。

  • 悲しみ・絶望からの脱却の兆し
  • 夜明けの手前

イメージ

見るからに暗い雰囲気のカードです。背景がいさぎよく真っ黒に塗られている上に、ベッドの上にはまだ夜中なのに悪夢でうなされ目を覚ましてしまったような女性がいます。頭を抱えて、あ~~!って言ってそうな……何なら一睡もできないまま真夜中を迎えてしまっているのかもしれません。こういうときは一回寝るのを諦めて、眠くなるまで本を読むなり映画を観たりした方がいいと思うよ。こんなに剣が飾ってある部屋だとリラックスしにくいと思うけど……

ソードのスートなので、頭の中が働きすぎてこのような状態になっている、と読めます。考えすぎてまったくリラックスができていない。しかもとてもネガティブ!カードの色がとにかく真っ黒ですからね。窓もないし。せめて窓から一筋の光でも差していてくれれば……と思うくらい、真っ黒。あのときあんなことを言わなければよかった、とか、あんなに酷いことを言われる筋合いなくない!?!?みたいな、思考や言葉で生まれた傷やネガティブな記憶で頭の中がパンパンになっていて、ずっと苛まれている感じです。

このカードが出たときは、恋愛だろうが仕事だろうが関係なく「とても悩んでいるね、しんどいね」と読めます。ただ数字が 9 なので、もうここでそのテーマに関する思考は止めねばなりません。良くも悪くもここで完成!

ここからさらに考えても、苛まれても、残念ながらそれ以上の発展はないのです。きっと同じことをぐるぐる考えて考えて自分を追い詰めるばかりで、どんどん悪い方に悪い方に妄想が捗ってしまう……そんな経験が皆さまあると思いますが、それです。辛いよね。

ソード 9 が逆位置で出ると、そう、夜明けがやってくる兆しです。どんなに暗い夜も必ず明けます。それはこのカードも同じ!なのですが、このカードにはまだ光が差しません。夜中の2時~3時から4時くらいに時計が進むような、もしかしてもうすぐ空が白んでくる?まだ?みたいな、小鳥たちはまださえずらない時間、そういうイメージです。でも、いつまでもいつまでも真っ暗な夜ではないことがわかれば少しだけ気持ちが楽になるよね。夜明けの訪れを拒まず受け入れる姿勢が取れるだけでも一歩前進!

周りに出ているカードのテンション次第では、思考の渦から抜けられない・ドツボにはまってしまう、みたいな風にも読めるので気をつけて。例えば『悪魔』との組み合わせだとけっこう厄介な印象です。どうやってその思考に依存した状態から抜け出す?という大きな課題が読み取れます。

何にせよ、大切なのは「これ以上考えても仕方のないところまできている」ということです。これを覚えておいて、ソード 9 を思考のストッパーとして使えるといいんじゃないかなと思います。

大アルカナ・小アルカナの概要をはじめ、その他カードのご紹介はこちらにて!

以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。

1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。

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