小アルカナ ワンド 9 です。
頭に包帯を巻いた人物が、9本のワンドで身を守っています。
小アルカナ『ワンド 9』の基本的な意味
- スートのキーワード:本能・情熱・衝動
- 数字のキーワード:具体的・物理的な行使
- 準備万端、十分な応戦体制
緊張に身を固まらせた様子の男性がワンドを握りしめています。頭には包帯を巻いており、戦いの経験も十分なのでしょう。周りには8本のワンドが立ち並び、いかにも相手が攻め入ってくるのを待ち構えている様子です。
色の要素
- 橙:本能
- 背景の青:ニュートラル
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 準備不足、困難、過剰な警戒心
イメージ
いかにも「守りの姿勢です!!」といった様相のカードですね。表情も固く、肩にもぎゅっと力が入っていそうな雰囲気です。そんなわけで、ワンド 9は、見たまま「警戒心」「防御」みたいなキーワードを割り振られていることが多いです。
身を守るように立てた8本と武器にした1本で、9本の棒が登場しています。描かれた人物は頭に包帯を巻いた姿で肩をすくめて、バリバリの警戒心を感じさせます。この人は今まで戦ってきた実績や実体験を基に、じっと警戒して砦を守っているように見えます。
この人の警戒心には、実はしっかりとした根拠はないと読めます。何故ならスートがワンドで、「本能・情熱・衝動」の上に成り立つもの、と読めるからです。ポコン!と殴られた経験(頭に巻いた包帯)から、「殴られたら痛い!痛いことは避ける!」という反射的な挙動=数字のキーワード:具体的・物理的な行使に繋がっているのですね。
ワンドなので、防御から攻撃に転じるスピードも速そうです。相手の動きに瞬時に反応して先にやっつけるような、そういう強さがあります。
逆位置で出ると、その強すぎる警戒心が裏目に出て状況が悪くなっちゃうよ、機を逃しちゃうよ!という感じで読めますね。冷静に機を伺っているというよりは、怯えて動けなくなっている感じなので、「今だ!チャンスだ!」というタイミングに乗りにくいイメージです。
例えるならば、雨の日にたくさん荷物を持って転んだ道を、晴れていて荷物ゼロの状態でまた通るとして、以前転んだ時とはまったく条件が違うのに「また転ぶかも!通るのやめよう!」と過剰に怖がってしまうような感じ。今日は道も乾いているし滑らないだろう、万が一滑ったとしても荷物を持っていないから転ばずに済むだろう、という臨機応変さは持ち合わせていなさそうです。
仕事にせよ恋愛にせよ、不安が強すぎて反応が過剰になってしまうと、コミュニケーションに支障が出やすくなります。そこまで警戒する必要が本当にあるかどうか、実は勝手に怖がってしまっているだけではないか、しっかり確認してみましょう。
「いや、経験上、今は守りの時期だし!」「動かないで待つって決めたから待つんです!」みたいに頑なな態度をとりすぎると、警戒自体が目的化してしまうことにもなりかねません。そうなってしまうと相手や周りの変化を受け入れられなくなりますよ、機を逃しますよ、という忠告ともとれます。あまりに警戒して緊張してガッチガチになるとどうしても疲れちゃうしね。疲れちゃったらそれこそ何もできなくなるしね。警戒心を解いておいで、そろそろ動き出しなさい、それは余裕ではなく怯えですよ。
と教えてくれているのかもしれません。
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1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。
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