カード占いでの「リーディング」の捉え方

オラクルカードやタロット等カード占いでのリーディングって皆さんどうされているでしょうか?
解説書を見て理解したり、絵から汲み取ったり、そのリーディングしている状況とカードの状況を組み合わせて読み取ってみたり…?もしかしたら思いもよらない様々な方法があるかもしれませんね。
今回は自分が行っているリーディングの方法をぼんやり語ってみようかなというところです。
手法というよりは完全に雰囲気です!!!どんなイメージでやっているかっていうところです。

そもそもリーディングって

大体のカード占いの場合はそのカードの世界観を多かれ少なかれ通してアドバイスを導きだす事が多いのではないでしょうか。そのデッキの世界観があり、カード1枚毎にお話しがある。 私は、そのお話しの中での教訓みたいなものを貰っている感じがします。そのお話しの中で今回は何が教訓になるのか、占う課題や一緒にでたものによってフィットさせていくような感じで占っています。
小説だったり絵本だったり映画だったり、何かしら作品を見た時には、人それぞれで持つ感情があると思います。好き嫌いもあるし、導いた教訓のようなものも違うでしょう。素直にこんな風に頑張ろう!と思う人もいれば、こんな風にはなりたくないから頑張ろう!と思う人もいるでしょう。あぁ無常だなと思う時もある。
そんな風に自分の知らない世界に浸る事で、外からの刺激を受けて新たな考え方が加わる。
カードもそんな風に1個の作られたお話しを読んで、自分にない着眼点をもらうイメージで見ています。なので同じカードでも人によって感じ方が違うのは映画の感想がそれぞれ違うみたいな感覚で非常におもしろい事だなと思っています。

俳優に興味を持つ人もいれば、カメラワークに興味を持つ人もいるし、時代背景に興味を持つ人もいる。何度も見ていたら日ごとに違う面も見えてくるでしょう。
ただストーリー自体は変わる事は無いはずなので、作られたストーリーはきちんと意識しながらも、受け取る要素やひっぱっくてるものが時によりけりという事は大いにあります。
そして、カードリーディングの方法には、1枚引き(ワンオラクル)でする場合と、複数使ったリーディング(スプレッドを組む)の場合の2種類があると思います。
1枚引きの場合は引いた1枚の世界に集中すればよいのですが、複数引くと途端になんだか難しいと思われる事もありませんか?今回は、1枚でのリーディングと複数枚でのリーディングがそれぞれどういうイメージかというところを考えてみました。

具体的に、カードを複数枚使ってリーディングする方法は以下の記事にまとめておりますので「読み方」のようなものはこちらをご覧くださいませ。

1枚引き(ワンオラクル)の場合

フェアリータロットカード


1枚引き(ワンオラクル)の場合、当たり前ですがその1枚が今回のお話しとなる訳です。もう描かれている訳ですので、そのカードが作られた意味や世界観、絵、そこから自分が感じた事。それが全てになります。
そのカードのお話しの中で何が教訓となるのか、解説書を読めば凄く簡単にわかる時もあるし、難しい場合もあるでしょう。
分かりやすい時は素直にそのまま作られたストーリーを受け取ってしまえばOKだと思います。
その世界をどう思うかという点は人それぞれの感覚があると思いますのでどうしても自分なりの解釈は少しは入ってくると思います。
自分の感覚をそこに大いにプラスしても良いと思いますが、私は自分の外にある世界観を借りたパワーを使いたいので出来る限りベースはその作者が作った世界観を知る事でメッセージを受けたいと思っています。そこにほんの少しの自分フレーバーが組み合わされば良いなあとそんな感じでワンオラクルをしています。
ただ、例えの出し方であったり、口調であったり、応援の仕方で凄く印象が変わりますので、どれだけ素直にリーディングしても大体独自のノリにはなってくると思います。そこが人にリーディングしてもらうと面白いと思える理由だと思っています。

複数使ったリーディング(スプレッドを組む)の場合

カードの枚数が増えたとしても、お話しを読みとってメッセージをもらうのに変わりはありませんが複数枚使ったリーディングの場合、1枚1枚が絵のパーツとなって大きな一枚の絵であり、ひとつのお話しを作っているような感覚でリーディングしています。
もしも難しく感じられる事があるとしたら、それぞれのカード同士がうまくストーリーにならなかったり、辻褄が合わない様に感じる事があるからではないかなと思います。
その様な時は、1個1個を全部同じ強さで読むのではなく、これが今回の主人公のカード。これは脇役。これは背景みたいに。と濃度を変えてよんでいくと読みやすくなる事もあります。
全部を主役としてアドバイスに結びつけるのではなく、主役をたたせて考えつつ、どうしても気にしたほうが良い脇役があればそういうポジショニングで考えていくと奥深いストーリーとして捉えられるのではないでしょうか。
スプレッドによっては時間軸で読む時とそうでない時がありますが、時間軸で進んでいくのだったら映画のように、その場面なのだったら一枚の絵のように考えていくと流れが繋がっていきます。
ワンオラクルでもそれぞれのストーリーが出来あがっていきますが、複数枚使うとよりオリジナリティのあるストーリー作りになっていきます。
占う人と占う用具、占いの依頼者によって様々なストーリーが出来てくるのが大変面白いですね。色々な人物像や状況が生み出されそこからメッセージをもらう。
対面での占いだと依頼者のお話しが随時加わって本当に面白いと毎回感じています。

リーディングの面白さ

という事で、リーディングにおいては自分自身が持っていないストーリーを偶然性に任せて引き出し、自分の引き出しを増やしてくれる事を大切にしています。
自分が生きてきた人生の中で言える事だけではなく、カードの世界観を通したからこそ伝えられるアドバイス。そういうものに価値を感じています。
カードの世界を私の色が詰まったパイプを通して伝え、さらにそれを自分の価値で受け取って捉えてくれる人がいる。どう捉えてもらうかは一切強制したくありません。
映画の感想が違うように、どんな人生を歩んできたかで想う事は違うはず。
カードの世界に人の人生が重なっていくのがとっても魅力に感じられます。
占いのカードは、世界中で訳されて使われているものもありますから、国や時間を超えて様々な色のメッセージとして色々な人に届いていると思うと何だか面白いですね。