ルーン占いでの文字解釈の仕方

ルーン占いとは、ルーン文字を使った占いですので当たり前に「文字」を見て占いを進めるわけですが、タロットカードやオラクルカードみたいに絵が書かれているわけでは無いので「意味を覚えにくい」とか「意味がわかりにくい」みたいな事もあると思います。文字だから面白いところもあれば文字が故にとっつきにくいところもあるのではないでしょうか。
という事で今回はルーン占いにおいて、私なりの文字の解釈の仕方をご紹介したいと思います。

そもそもルーン文字って?

そもそもルーン文字は現代に合わせた占いとして作られているわけではなく、基本大昔に作られた文字です。
ルーン文字の歴史みたいなものは「ルーン文字ってどんな文字? 」に簡単にまとめておりますが、ルーン文字は筆記とか呪術とか、もちろん占いにも使われていたようですが、実用的な文字としての使用がメインだったのではないかと言われています。なので、古代であれば素直に意味がとれそうであっても、この現代において占いで使おうとすると意味をとるのが難しいなぁということは当たり前に起こってくるのではないでしょうか。それでもルーン占いがしたい!古代のロマンを感じたいと思いながらルーン占いをするにあたって……

ルーン文字の読みと意味を理解しよう

現在作られているオラクルカードとかでしたら、大体のものはそのカードが意図する単語も(翻訳とかでやばい感じになっていない限りは)わかりやすいものが多いのではないでしょうか。例えば、私の持っているオラクルカードのメッセージだったら「共同して創る」だとか「ギフトの交換」だとか目にしただけで何となくピンとくる単語が信託となっています。
たーだ、このルーン文字ときたらとにかく古代のものですので「fehuフェフ(f)は「家畜」「uruzウルズ(u)は野牛」を意味すると解説されている場合が多々ある!!
例えばウィキペディアでのルーン文字の意味を見てみましょう。
文字の一覧を見ると
フェフ……え?家畜?
ウルズ……え?野牛?ってなるよね。
占いをしてみよう!ってルーンをひいて、意味調べてあてはめたら「今のあなたへのアドバイスは家畜です。」……え?ってなるよね。多分ね。
しかも「フェフ」とか読み方が覚えにくくない??しかも、しかもですよ?この読み方も時代によって違うそうなんですよ。「フェフ」だの「フェオ」だの何種類か読みがあって何なんだよ!ってなるよね?なるんだよ。なったなった。私はなった。
ウィキペディアのゲルマン共通ルーン文字とアングロサクソンルーン文字のそれぞれの発音見てもらったらわかると思いますが、その時代で作られたルーン文字によって発音違うんですよ。と理解すれば何となく頭は整頓されますが最初はびっくりするね。
そして一文字ごとの意味について、意味する単語だけ見ると「は?」てなるかもしれませんが、その単語を当時の生活を思いながら現代に置き換えたり、単語の意味を深める事で理解する事が出来ていきます。
最古のルーンとされているゲルマン共通ルーン文字では、fehuフェフ(f)は「家畜」を意味するとなっています。現在、家畜を所持している人は少ないので、その当時を現代に置き換えたら何になるのか、そう考えて広げていく事でその文字の世界を受け止める器が出来ていくでしょう。家畜といえば、その人の「財産」であったり「豊かさの象徴」であったりすると理解できますので、豊かさについて考えてみようとも思えますし、逆にお金になる財産だけを豊かさとする寂しさなんかも浮かんでくるかもしれません。そんな風に想いを馳せつつ考えていくのが私は楽しくてしょーがない。
文字の読み方が時代によって違うというお話しをしましたが、時代によって文字の個数や読み方や意味がちょっと違ったりするので、占いに使うにあたって自分はいつの時代のルーン文字をチョイスするのかっていうのも問題になると思います。ですが、たくさん調べるのも大変ですし何でも良いって言うんだったら私と同じく24文字+空白のルーン(ゲルマン共通ルーン文字)で占うのがおすすめです。
理由としては「その文字での解釈があふれているから!」みんなと同じほうが意味が知りやすい!それだけです。
そんな私の「ルーン文字24個+空白のルーン」の解釈は「ルーン文字一覧」にまとめておりますので、これを占いに活かしてもらえたらそれは嬉しい事です。
とはいえ、他のサイトや本でも多数のルーン占い用の意味が掲載されたものがあります。単語が並んだ意味の一覧だけみている時は難解に思えたとしても、詳しい解説を見ていけば解釈がぐんと楽になるのではないでしょうか。まずは書籍やサイトに掲載されている解釈にのっとって占いをはじめてみるとオラクルカードのように使っていけるはずです!現代版として多くの人が慣れ親しんで浸透している意味合いがあるので大丈夫!
実際、古代のルーン占いでは何がどんな意味をもっていたかという事は知る由もないんですが、古代のわずかな意味を手掛かりに意味合いが想像されていっているのが面白いですね。

ルーン文字を自分なりに解釈していこう

という事で、誰かしらのひとつの解釈で納得するものがあればそれで占っていくのも良いかと思いますが、さらに自分なりに深めて楽しんでいくのであれば、大元の文字の意味から、どういう流れで色々な人が解釈していったかを理解していくと納得が進むと思います。そこから私だったらどう思うのかをミックスしていくとより占いも楽しくなっていくのではないでしょうか。
ルーン文字の歴史などを調べていくとわかるのですが、占い用にこういう風に捉えたら良いというような決まった内容は解明されていないはずです。わかっているのはこういう風に意味されていたのでは無いかという、いくつかのヒントだけです。
特に、最古のゲルマン共通ルーン文字の意味は謎が多いようです。現在このルーン文字にて占う人が多いと思いますが、アングロサクソンルーン文字よりもその意味の実際は不明な点が多いみたいです。
アングロサクソンルーン文字については「アングロサクソンルーン詩」という、8世紀から10世紀にかけて、記録された詩を見ると文字の世界観がわかったりします。ルーン詩はルーン文字の名称や意味、音価を覚える為に考えられた語呂合わせともいわれているようです。
ゲルマン共通ルーン文字はその意味とは違う形だったかもしれませんが、この詩を読む事で世界観深めるヒントにはなるように思います。
占いで使用しているゲルマン共通ルーン文字を知ろうとすると、正直謎だらけで困りますが、色々なものを読んで一文字一文字の世界が広がっていくのはとても楽しい事です。
自分の発想だけで解釈していくのも良し。誰かが解釈したものをそのまま取り入れるのも良し。だと思うのですが、ルーンの歴史であったり、ルーン詩であったり、ルーン文字の意味にも登場する神々を北欧神話で知ったりする事で自分でルーン文字の意味を深め、自分の生活と合わせてその理解をオリジナルにしていくと、納得の部分が大きいとは思いますが私的にはがっつりとルーンと仲良く付き合っていけるのでは無いかと思っております。私も目下仲を深め中です。