「幸福を知っている」小アルカナ:カップ 10【タロットカードの意味紹介】

小アルカナ カップ 10 です。
空にカップの虹が浮かび、夫婦と思われる男女が喜びの態度を示しています。

小アルカナ『カップ 10』の基本的な意味

カップ 10
  • スートのキーワード:感性・感情・情緒
  • 数字のキーワード:最終的に得たもの、満ち足りた、過剰
  • 安心できる人間関係、できあがった絆、幸福な関係性

カップが10個並んだ虹が空にかかり、その下で夫婦と思われる男女が手を挙げて喜んでいる様子が描かれています。夫婦の傍らでは子どもたちが手を取って踊り、平和そのものです。背景には小川と木々、小高い丘の上に小さな家が見えます。

色の要素

  • 背景の青:ニュートラル

逆位置のキーワード

逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。

  • 安心できない人間関係、不完全な絆
  • どこか疑いの残る関係性

イメージ

このカードは正位置で出たら素直にルンルン嬉しいカードだよ。カードから穏やかで幸せな感じがほわ~~~と出ていますね。

ご夫婦は身体を寄せあって虹と10個のカップを見上げていて、隣では子どもたちが踊っています。あまり裕福そうな服装ではないものの、ごく普通で穏やかで幸せそうなご家族、という感じです。他者と一体となる幸福感、絆、とにかくそういうものが成就してひとつの温かい集合体が完成したよ!ということかな。

これは別にリアルな家族でなくてもよくて、人と人との繋がりが完成したと読みます。カップ 9 でできあがった「感情的に成熟した人物」同士だからこそつくり上げられる関係性。大人たちにはカップの虹が見えていて、子どもたちには見えていないかもしれないと考えれば、カップのスートを A~9 まで経験していないと 10 には至らない、とも言えますね。

確かに、感情が発展していく最後のステップは他者とのつながりの完成が不可欠なように思います。個が自立し他と結びついて、そこからいろいろなものを生むイメージ。他者との関わりと個人の確立は切っても切り離せなくて、おそらくどちらが欠けるとどちらも成されないのでしょう。何と言うか、他がいないと個が成立しない、逆もまた然り。

そんな心の旅を続けて辿り着いたのがこの 10 のカードです。「あなたが築いてきた関係性、触れ合い、あたたかいものは相互にはたらいていますよ」というメッセージを読み取れますね。

カップ 10 が逆位置で出ると、他者とのつながりが形成されているのは事実としてあるものの、今一歩、完成に及ばないという状況が想像できます。どこかしら安心しきれない、仲よしではあるもののどこか疑いをかけながら付き合っている……こんな風に書くと胸にグッとくる部分がありますね。不穏!

カードの意味的には、集合体の形成はかなりできているものの完成に及ばない要因がある、「個の完成」から「集合体の完成」を目指す中でどこか綻びができていないか見直す必要がある、みたいなイメージです。あとほんの少し、ほんの少し意識をどうにかするだけでこの幸せそうな家族みたいな状態になれるのに、何だろう、どこかしらが足りてない……たとえば、自分がそれを受け入れる勇気を持てていないとか。ね。一人では成せない課題だからこそ難しくやりがいがあるのです。

大アルカナ・小アルカナの概要をはじめ、その他カードのご紹介はこちらにて!

以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。

1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。

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