「己に向き合って真実を探せ」っていうミッションが課せられるか、もしくは「思考の渦から出てこい、ほれ、道はこっちだぞ」って指してくれているイメージのカードです。
基本的な意味

- 深い叡智、真理の追究
- 豊富な経験の下にある成熟
- 孤高の先人
大きなキーワードは、哲学・真理の追究。ぐぐっと精神の内側へダイブして、深く豊かな経験を鍵に未知の世界を探索する人。あまりに高尚な人なので俗世からは浮いているし、ともすれば「何言ってんのこの人??」と言われかねない人。
でもね、この人のすごさはみんながちゃ~んとわかっているんです。だからこの人が持つカンテラの光を頼りに、みんな背中についてくるんです。粛々と、粛々と。
なので正位置で出たときは、そのまま隠者的なスタイルを大切にしましょう、という風に読みます。自分がそうなのか、周りにそういう人がいるのか、はたまたそのようになれ、ということなのかはその時々で変わります。
逆位置で出たら?
- 偏屈、頑固、視野狭窄
- 知識と経験による驕り
- 強烈な孤独、孤立
隠者の逆位置はね、思考の渦にドはまりして「もうだめだ!!」みたいなときや、ヘンにひとりになろうとしているときに出てきがちです。「考えすぎではないでしょうか、周りが見えなくなっているのではないでしょうか」「そもそも行き先は認識しておられますでしょうか」「一人で何でもできると勘違いしていらっしゃいませんでしょうか」って釘を刺しにくる感じ。
とにかく自分の考えや経験に固執して、人の意見など聞きゃしない。解決のために話をしようよ、と誘ってもプイと一人を選んでしまう。喧嘩をしているときに相手のところで隠者が逆位置で出るとキーーーッとなりますね。話してくれないとわかんないでしょ!って言いたくなるね。
とはいえ、どんな人間も深い思考に潜る時間は必要なものです。もしも隠者の逆位置が出たら、相手が落ち着くまで、思考の渦から顔を出してくるまで待ってあげた方がいいと思います。出てきたときは、拍子抜けするくらい明るい顔をしているかもよ。
上記の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!