タロットのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)のお話

タロットの世界では、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルという4つの要素(スート)が存在します。ワンドは火、カップは水、ソードは風、ペンタクルは地のエネルギーを表しています。

私はこの概念をとてもうまくできていると感じていて、リーディングの際にもかなり重要視しています。というか、スートでだいたい読める。ちょっと大げさかもしれないけど、これはマジです。

タロットのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)のお話

ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの流れ

  • ワンド:火のエレメント、発生するスート。本能・情熱・衝動など、ポッと生まれる。
  • カップ:水のエレメント、拡大するスート。感性・感情・情緒など、生まれたものが混ざりあって広がる。
  • ソード:風のエレメント、削ぎ落すスート。知性・思考・言語など、混ざりあって広がったものを削いで整理する。
  • ペンタクル:地のエレメント、まとめ固めるスート。物質・現実・成果など、削いで整理されたものをまとめて固めて「モノ」にする。

人間は機能上、物理的なものが一番扱いやすいので「モノ」になってはじめて自身の手で扱えるコトが多いです。そしてこれらの作用のどれが欠けても「モノ」として成立しません。ぜんぶ大事!

スートの働きを日常に見つける

私が実際に占いをするとき、こんな感じでお客さんにスートの働きを説明します。

例えば、道で転んだとき。「イテッ!」とびっくりするのがワンド、「えーん」と悲しくなるのがカップ(たぶんここまでは脳が光の速さではたらくと思う)、「どこか傷んでいないかな」と調べるのがソード(ここからちょっと冷静になるよね)、傷に応じて手当をするのがペンタクル。

例えば、美味しいものを食べたとき。「ウマッ!」とびっくりするのがワンド、「おいし〜〜〜」と喜び味わうのがカップ、「これ何の素材?どういう味つけ?」と推測するのがソード、あとで真似して作ってみるのがペンタクル。リピートするのもペンタクル。

こんな感じで、日常の些細なことにイキイキとしたスートの働きを見ることができます。タロットを勉強しはじめた人、特に小アルカナを難しいと感じている人は、日々のあらゆるできごとをかみ砕いてスートのはたらきを見つけまくるのがおすすめです。そうするとかなりスートの扱いに慣れるし、リアルに柔軟にイメージできるようになるはず。

カードの意味をスートの働きから外さない

私はリーディングの際、カードの意味がスートの働きから意地でも外れないように読むようにしています。そうするとタロットの疑問あるある「あのカードとこのカード、同じようなキーワードが書いてあるけどどう違うの」問題が解決します。

例えば、「警戒心」というキーワードが振られがちなワンド 9とソード ペイジ。とりあえずいずれも警戒心を表すとして、ワンドは本能・情熱・衝動からくる警戒心、ソードは知性・思考・言語からくる警戒心と捉えます。

  • ワンド 9:「とにかく怖い、とにかくヤバい、よくわからんけど身体縮めとこ!」という状態
  • ソード ペイジ:「あちらであのようなことが起きている……まだ自分の実力では対処できないな、警戒して近づかずにおこう」と考える性質(の人物。コートカードなので)

こういう感じ。ワンドはただ湧いてくる恐怖に素直に従っていて、ソードはいろいろ分析して判断しているという違いが出てきます。

スートごとの違いに応じて、キーワードを限定する

スートごとの違いを意識し、いっそのこと使うキーワードを限定してしまうと、タロットがより読みやすくなります。おさらいしましょう。

  • ワンド:火のエレメント、発生するスート。本能・情熱・衝動など。
  • カップ:水のエレメント、拡大するスート。感性・感情・情緒など。
  • ソード:風のエレメント、削ぎ落すスート。知性・思考・言語など。
  • ペンタクル:地のエレメント、まとめ固めるスート。物質・現実・成果など。

ワンド 9を「本能・情熱・衝動」にまつわるキーワードのみを使って表現してみます。彼は頭に包帯を巻いており、それを見るかぎり近い過去に怪我をしたことがうかがえます。これをヒントに、この傷のダメージから恐怖や不安が発生していると解釈します。

例えば雨の日にたまたま手荷物がいっぱいで、たまたま滑りやすい靴を履いていて転んだとして、別の晴れた日に手ぶらで滑りにくい靴を履いているにも関わらず「ここは怪我をするところ!怖い!」とやみくもに怖がってその道自体を避けるような、そういう警戒心。ともすれば過ぎた警戒心ですね。

これを例えば、ワンド 9が怪我をした経験(経験は記憶が積み重なった成果、ペンタクルの領域)から「この道は雨が降ると滑りやすくなるから晴れた日を選ぼう、両手を空けておこう、滑りにくい靴を履こう」と分析・判断をする(ソードの領域)ような警戒心としてしまうと、スートの意味がボケて読みにくくなってしまいます。

スートを土台に、その他の要素を載せる

タロットカードにはスート以外にも多くの要素が描かれています。数字、色、人物、物体、景色、その他いろいろいろいろ描いてあります。これらすべてを組み合わせて自由に読み解いていくために、まずスートの意味を土台にします。自由に読むためのすべての前提、世界の設定。自由を混沌にしないための大きな枠組み。これがあるだけでグッと読みやすくなると思うので、ぜひ試してみてください。

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1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。