「まずは話を聴きましょう」小アルカナ:ソード クイーン【タロットカードの意味紹介】

小アルカナ ソード クイーン です。
立派な石の椅子に座し、剣を掲げる女王の姿が描かれています。

小アルカナ『ソード クイーン』の基本的な意味

ソード クイーン
  • スートのキーワード:知性・思考・言語
  • 人物像のキーワード:受容・女性性・育成者
  • 冷静に他者の思考や言葉を受け容れる人

彫刻が施された立派な石造りの椅子に、冠をかぶった高貴な女性が座っています。片手に剣を掲げ、まっすぐ相手を見つめているようです。もう片方の手は相手の方に差し出しています。背景の木の枝は風にたなびかれているように見えます。穏やかな空には雲が集まっており、上空には鳥が1羽飛んでいます。

色の要素

  • 背景の青:ニュートラル

逆位置のキーワード

逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。

  • 他者の思考を拒絶する
  • 思考を意地悪に使う

イメージ

ソード クイーンは「悲しみを象徴する」「未亡人」と言われています。確かに表情は固いし、背筋もピッと伸ばして緊張を感じる絵です。まっすぐ剣を立て、まるで盾のようにも見えます。ソードのスートは知性・思考・言語を示すので、「私は私の理論理屈で自分を守ります」と宣言しているかのようです。

ただ、自分を守っているだけではなく、空いた方の手を相手に差し出して「あなたの意見もお伺いしましょう」としている感じですね。話を聴く姿勢を向けてくれてはいるけれど、フレンドリーな感じではなくて管理職のマネージャーみたいな。面接みたいな、面談みたいな。こちらが感情を共有して盛り上がってほしくてもソード クイーンはたぶん盛り上がってくれないと思う!「なるほど、そうなんですね」と冷静に受け止められて終わり、みたいな。

共感してほしいときは寂しい感じもするけれど、逆に冷静さを分けてほしいときはめちゃくちゃ頼りになる人です。基本的には受容の性質を持つのでガンガンにアドバイスをくれるというよりは静かに聴いてくれるタイプです。しっかり聴いたあと、こちらが意見を求めたときにそっと言葉をくれる人。なので、混乱する思考を鎮めるために言葉をたくさん聴いてもらって、最後にソード クイーンの意見をもらってフラットに落ち着く、という付き合い方ができるとめちゃくちゃ頼りになる。

例えば恋愛をテーマに占っているとき、相手の気持ちを示す場所にソード クイーンが出てきたらかなり冷静な印象があります。受け容れてはくれているものの感情的な寄り添いはあまり期待できません。とはいえ、相手の性質によって友愛のはぐくみ方や愛情表現はそれぞれですから、ソード クイーンが出たからと言って脈ナシ……とはならないですよ。

ソード クイーンが逆位置で出たら、冷静さが冷酷さに変化するイメージです。人の思考や言葉を受け取ったあと攻撃に転じるイメージがあります。話をしっかり聴いたあと、グサッと言葉で刺してくる。もしくはまったく他者の言葉を聞かず、自身の思考や言語で完全武装するような激しさが出てきます。もしも逆位置のソード クイーンに遭遇したら、刺激しないように気をつけよう!

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1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。

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