伝統的占星術とタロット・オラクルカードリーディングを組み合わせるのこと

世の占い好きロマンティック乙女の大勢から漏れず、幼い頃より星占いの本をたくさん読んできました。そこから派生して各種神話も読み漁ったし、思春期頃には彼の名作『VALKYRIE PROFILE』にもドハマリしました。(もはや占星術関係ない)

そんな私も大人になり、じゃあいっちょ占星術でもやってみっか!と勉強を始めた……のですが。ですが。「ハウスの境界はパキッとしているのに、何故一方ではオーブなどというバッファ(ゆとり)が許されるのか!?」という疑問にブチ当たり、独学が頓挫してしまったのです。面倒くさいやつめ。

で、独学で理解&納得ができないならきとんと講座を受けよう!と張り切って申し込んだのが、伊泉龍一先生の伝統的占星術講座でした。正直、このときは現代占星術と伝統的占星術の違いが全然よくわかってなかったんだ。「現代占星術の元になった占星術を知れば、おのずとヤヤコシイ部分の理解も進むんじゃね?」とか思ってたんだ。

フタを開けてみりゃ、現代占星術と伝統的占星術って同じようで同じじゃないんですよね。ほぼ違うと言っても過言ではないんですよね。知らんかったわ。

が、これがよかった。伝統的占星術、超ももねこ向きだった。結果的に自分の占いスタイルにばっちりハマった。っちゅーわけで、伝統的占星術のいいところとカードリーディングのいいところを組み合わせてみましょう!と思い立った話を書きます。

そもそも伝統的占星術って何よ

現代占星術が生まれるまでの古典的手法を『伝統的占星術』と呼ぶようです。占星術っていうのは、めっっっっっちゃ昔(紀元前!)、古代ギリシア人が発明した占術だとか。この頃は占星術も天文学もいっしょくただったんだってさ。占星術の歴史は古代ギリシアから長らく続いていくのだけれど、そこから何百年も経つうちに、時代の流れで廃れちゃうタイミングが何度かあったらしい。

で、19世紀末頃、占星術を復興しよう!と生まれたのが現代占星術。アラン・レオという人が「伝統的占星術は手続きが複雑だから今の世間には合わない。もうちょいやりやすくしよう。」といろいろ頑張ってわかりやすく再構築して、それを世間に広めたものだそうです。その過程でふわっとした部分が出てきて、それを“オーブ”みたいなバッファ的な要素でカバーしたのだと。

このお話を聞いたとき、なるほど!と、私の疑問が氷解したね……変化の幅を埋めるためのゆとりだったのね……でもってさらにその後、心理学の要素と結びつきながら心理占星術という分野が発展し、今に至る……ということらしい。詳しくそして正しくは、伊泉先生のサイトに書いてあります。ぜひ読んで!面白いから!

運命の世界
占星術の歴史 – 運命の世界

伝統的占星術はとてもはっきりしている

先ほども書いたとおり、バッファがない。ファジーさがない。現代占星術を学ぼうとした私があれだけ突っかかった“オーブ”がない。反面、手続きは確かに面倒なのですよ。アラン・レオの言うとおりよ。そう言ったかどうかは知らんけど。

超ざっくり言うと……

伝統的占星術では、まずテーマに沿ったハウスを見ます。そこから惑星(ハウスの支配星)の場所と調子(ディグニティ/ディビリィティ)を見て、そのあとアスペクトを見て……という手続きを踏むのです。こうやって書くと簡単に見えますが、実際にやってみると慣れるまではちょっと手間がかかります。あと、私の中にある半端な現代占星術の知識が邪魔をする……!現代占星術の知識が豊富な人ほど戸惑うんじゃないかな……

ただ!その手続きさえちゃんと踏めば、絶対に答えが出てくるのです。オーブの許容範囲が占い師によって違うということもなく(すごく根に持っていますね私)、ぱきっと答えが出てくるの。

もちろん、カードリーディングと同じく答えそのものが流暢なストーリーの形で出てくることはありませんから、目の前に並んだ答え=ホロスコープが示す要素を組み立ててお話を作る必要があります。これ、私がいつも言う「カードを並べるまでは神の領域、読み取るところからは人間の領域」と一緒なんですよね。「星を並べるまでは神の領域、読み取るところからは人間の領域」なのです(星にしたら一気に厨二感が増した)。

そうそう、「手続き」というのは伊泉先生が講座でよくおっしゃる言葉なの。伊泉先生の本にも出てくる。この言葉を使うと、リーディングがますます“人間の業”って感じに聞こえていいな~と思うので、私も使わせていただいています。

伝統的占星術は占い業で実践しやすい

伝統的占星術でも現代占星術でも同じですが、ハウスごとにテーマが決められています。例えば1ハウスだと「私自身」、6ハウスだと「奉仕・仕事」みたいにね。ちなみに、ハウスというのは天を12個のお部屋に区切ったものです。

伝統的占星術では占いのテーマに該当するハウスを基点に、関連する要素を深める形で読み進めていくので、リーディングの内容がテーマからブレにくいの。そこが私にとっては非常に魅力的なのだ。これも伊泉先生の言葉を借りますが、タロットのスプレッドと同じ感覚です。例えば「対策を知りたければ〇〇に配置されたカードを読む」みたいに、「仕事について読みたければ6ハウスを読む」と、テーマによって注目すべき場所が決まっているわけです。そこから手続きを踏んでじっくり読み進めていけば、要素がずらっと目の前に並ぶ……という感じ。

ほら、占い業でめちゃくちゃ使いやすくない?「読むところからは人間の領域」に集中しやすくない?私はとてもとてもしやすい。そんでもって伝統的占星術では、タロットカードやオラクルカードでは読みづらい……まぁできなくはないのだろうけれど私はあまりやりたくない、“生まれ持った資質と傾向”をお星さまが教えてくれるのです。伝統的占星術で“生まれ持った資質と傾向”を導き出してから、タロットやオラクルカードで“今のあなた”を見るの、相性めっちゃ良くない!?

カードリーディングとの相性が良いので、伝統的占星術をメニューに入れます。

伝統的占星術
あなたが生まれ持った資質・テーマに沿ったあなたの特性・あなたの今年のテーマ
タロットカード・オラクルカード
伝統的占星術から導いた要素を踏まえた、“今のあなた”へのアドバイス

ってな感じで、占星術とカードリーディングを組み合わせたメニューを出します!8月17日よりサイトに並べます。(2020年3月追記:現在は対面占いで承っております)しかも、先立って人柱になってくれた方がこのような嬉しい感想をくださいました。本当にありがとうございましたーーー!

お客さまからのご感想

資質⇒資質の活かし方と占うだけじゃなくて「だから」ここを伸ばす・「だから」ここを気をつけると一歩進んだところのアドバイスをもらえるのがとても良いな!って思った!!
「あなたってこうゆうひと☆」「へぇ~~」だけでおわったらもったいないからね……
まずこの「さらに」をもらえたのがびっくりしました。傾向と対策!
そしてこの傾向、もざっくりじゃなくてめっちゃ細かい!
「傾向+あなたはさらにこうゆう傾向がある+のでこう気をつけよう」
まで言ってくれるのがすばらしきです。
また、仕事の適正のところで、いつも占星術で適職を聞くと「奉仕の星にうまれてきたから介護・看護の人に尽くす職がむいてます」
とか言われていて、自分であまりしっくりきてなかったんだけども
>基本的に、ひとりよりもみんな・個人よりも公共へ寄与できる仕事に対して情熱を燃やしやすい傾向を持っています。
「自分の手で広い範囲の人を喜ばせたい」という想いを仕事に対して持つことができれば、あなたの特性を活かしやすいでしょう。
これを見て「あ、なるほどいままで言われてた奉仕ってこの公共性のことなのかな」としっくりきました。
奉仕はしっくりこないけど、自分の手で広い範囲の人を喜ばせたい、はとても理想で、腑に落ちることでした。
あとはとにかく分かりやすいし、文章のプロなのでめちゃくちゃ頭に入ってきやすい。すごい。
文章力や例えを用いて分かりやすくかいてくれるのでふわっとしない。ビジネス感を感じる。
最後にカードもひいてくれて、さらにのアドバイスももらえるしこれはいいぞみんなやろうって感じでした笑
あと、まさか占星術で「攻撃的なほど、愛と美を貴ぶ人」なんて表現がでてくるとおもわかなった笑
でもしっくりくる笑

今後、もう一度現代占星術も学ぼうと思っています。成り立ちを知った今ならできる気がする……!

とり急ぎ、この本を改めて読み返そうと思います。

DUCK WORKSの占い、やってます。

具体的な相談ごとがあるとき、コミュニケーションを取りながら細かく掘り下げて「考えの種」が欲しいときは、占いメニューがおすすめです。タロットと西洋占星術をメインに占います。

京都市の東山三条にある事務所での対面占い、Zoomでのオンライン占いが選べるよ!お好きな方でいらっしゃいませ。