ルノルマンリーディングから、占い師としての収入について真剣に考えてみた

お金のことが気になるみんなーーーー! それも、組織に属さず生活していきたい、個人事業主として独立したいと思うが故にお金のことが気になるみんなーーーーー!

最近、私のまわりにそういう人が多い。皆さん自分の知識や経験やスキルを武器に生きていきたい!って奮闘していらっしゃる。 私も、「どうしたらいいと思う~?」と意見を求められることも多くなりました。

というわけで、本日は私がやっている占いを例に取り、そして制作業の視点から見た価格感も参考にしながら、がっっっっつり占い師の収入の話をいたします。

先日、chiaki.さんにルノルマン・リーディングで占っていただきました。

Twitterにてよく遊んでいただいているchiaki.さん(@luz_na_chuva)が、ルノルマンリーディングのモニターを募集していらしたので、ちゃっかりと参加させていただきました。

お題はずばり、「今後の収入について」!

このテーマは、冒頭でも書いたとおり当時のももねこが一番気にしていたことです。丁度、会社を辞めて無職になるタイミングだったからさ。

っつーわけで、よろしくお願いしてきました!! 占い結果の全容はchiaki.さんのブログにてご覧あそばせ。

chiaki.さんのブログ:ルノルマンリーディング ももねこの占い結果

chiaki.さんのルノルマンリーディング!結果への感想

出てきたカードは『鼠』『蛇』『塔』だったようです。何とも不穏な並びですね。chiaki.さんもさぞや「言いづらい」と思われたことでしょう……

まずは展開されたカードを見てみます。

まずは鼠。これは現状を表しているとのこと。がじがじがじがじ、資産を食いつぶしていく鼠さんたちね。ももねこは、これを見た瞬間「私自身の浪費傾向と自分の労働力に対する単価を上げない問題を表しているのでは??」と思いました。chiaki.さんもそう感じたそうです。あ、はい。なるほどです。ももねこの弱点として、お金の計算をやりたがらないというのがありますので、それを指摘された形かしらね。浪費という要素だけでも、無職になるのにそれを続けるわけにはいきません。そりゃそうだ。

次に蛇。これは障害を表しているとのこと。蛇は創世記でイブに知恵の実を食べるよう唆したイメージから、裏切りとか不正行為とか利用とかそういう意味合いがあるようで……誰だーー!!ただでさえ無職になろうとしている私を裏切ったり利用しようとしているやつはーーー!!

で、最後に塔。これは克服して得られるものを表しているとのこと。ルノルマンの塔は、タロットの塔と違ってどんがらがっしゃんと壊れたりはしないのですって。そうでなくて、こいつは物見の塔で、高いところに居場所を据えられる=権威や高い地位を指すそうな。

chiaki.さんからいただいた解釈

「労働力の対価やら何やら、低く見積もる(自身をがじがじかじる)のはやめましょう。」

労働力の対価を決めるのは私の自由、価格に見合った価値を期待してそれを選ぶのはお客さんの自由、ってのを頭に置こうね。っていう話です。

私、たくさんのお金を受け取ることに抵抗はないんですけれど、その手前の「価格を決める」ところにイマイチ情熱が湧かないんですよね。何というか、今もらえたら嬉しいと思う額を提示しちゃうんですよ。酒一杯奢ってくれたらいいよ、私も嬉しいし。みたいな……(きちんとオシゴトしようと思ってる人はこれやったらあかんよ!)

chiaki.さんは「安価自体は悪ではない」とも言ってくださいました。安価自体が悪いんじゃなくて、価値と労力と価格のバランスが取れてないのがあかんっちゅー話。それは私もよーーくわかる。

っていうか、私は会社で結構な額の見積もりを出す仕事をしていて、それはできてるんですよ。ちゃんと会社に利益が残るように計算して、双方にとって可能なかぎり割のいい仕事になるように調整して、受注した後も最大限利益を残すように工夫しながら仕事をして……

ここまで振り返って、私、「これは“会社が決めたルールを基に最大限の利益を出す”っていうゲームとしてプレイしているな」と思いました。会社ではやってるのに個人ではやらないの、ルールがないからですね。まだゲームにできていないんですね。

っちゅーわけで、お金のことをゲームにしちゃおう!と思い立ったわけです。

ももねこの人生ゲーム「お金とあそぼ」

お金のことは得意じゃないっつーかあんまりちゃんとできないなー?と思っていた私に、一筋の光が射しました。私の今までの経緯から言って、ゲーム感覚であれば一生懸命になれるはずです。お金のゲームと言うと株とかFXとかカイジとかのイメージがありますが、そんな「まさに!」って感じのものじゃなくても日頃のお金の流れを可視化するのだって十分ゲーム的じゃない?

というわけで、ここらで真面目に『占いの価格設定』について考えてみることにしました。この記事を読んでくださる方々がご自身の価格設定の参考にしやすいように、私が調べられる範囲で調べた一般的な占いの価格を参考にするよ!

まずは収入のルールを決めよう。タロットでワンオラクルだ!

収入のルールと言えば、原価と経費と利益のバランスね。原価と経費は現実的に考えなくてはいけないことなので、利益ですよ。利益率ですよ。こいつをどれだけの幅で出すか……をタロットで決めてみよう。

それに先立ちまして、この記事での前提と言葉の定義を書いておきますね。

  • 前提:一人暮らしの在宅ワーク、占いに必要な道具はすべて揃っている状態
  • 原価&経費:生きていくためのお金
  • 利益:サービスを発展させるために使うお金=占いへの投資

さて、タロットは0~22までの数字がありますので、それをパーセンテージに見立てて計算しようと思います。数字が振られていないのでコートカードは抜きました。

とりあえず1枚引いてみよう。えいやっ!

『ワンド 10』!ほほう、なるほど10%。1~22の間を取った感じですかね。正直、1とか2とか出たらどうしようかと思っていました。その場合は問答無用で10を掛けていたと思います。

ここで出した「10%」という利益を実際に確保できるかどうかは一旦置いておいて、とりあえずサービスの価格を出しましょう。

サービス内容と作業内容、価格を考えよう

そう、何はともあれ世の中には「ちょうどいい」ラインってもんがある。タロットのことは一回忘れて、まずは「ちょうどいい」ラインを意識しつつサービス内容と価格を数字で考えてみよう。

メール占い

インターネットであちこちのサイトを見てみた感じでは、メール占いの相場は3,000~5,000円くらいなんじゃないかと思います。(スキルを売る系のサイトとか占いのマーケット的なサイトだともっと安く見えるのだけれども、そういう場所にはそこでの相場があるので加味しません)

文字単価は、いくつかのクラウドソーシングサイトでライティング案件をざっと眺めてみた感じ、3円/1文字くらいが妥当なのではないかしら。

個人宛の占いの原稿の場合、こんな感じの条件かと。

  • 原稿の用途:個人利用=納品物によって、クライアント側の金銭的な利益が発生しない
  • 取材:なし
  • 専門知識:必要

当然ながらクラウドソーシングサイトには「個人宛の占いの原稿作成」案件はありません。アフィリエイト用の「占いをテーマにした記事作成」案件ならたくさんあるけど、それは今回の想定とはまったく違うので置いといて。今回は、上記と似たような条件の案件を眺めつつ「原稿の用途」を加味して調整してみました。文字単価3円/1文字。

原稿の文字数は500文字×3の1,500文字程度を目安にすればよいかなぁ。人間は1コンテンツ500文字程度が読みやすいという話もあるみたいよ。それに、じっくり読むこと・何度か読み返すこと・クライアント自身が大切な部分を感じ取って整理してかみ砕くこと……などなどを考慮すると、私が提供するならば大体これくらいのボリュームがいいのではないかと思いました。

というわけで、作業内容と価格は以下のとおりに設定します。

  • 作業内容:占い原稿作成、カード写真撮影・加工、鑑定書PDF作成
  • 想定文字数:1,500文字程度
  • その他作業:メール連絡、フォローアップ等の付帯作業

1,500文字×3円=4,500円。なるほど、妥当なラインですね。これに『その他作業』の分を500円として、5,000円でどうでしょうか。

軽めのメニューも用意しておきましょう

ほら、いきなり5,000円はちょっと、って感じる人もいるじゃん?これは値段から先に決めたいので、逆算するよ!

購入しやすい価格で、なおかつ5,000円と並べてあまり乖離のない価格……3,000円くらいですかね。ここからまず『その他作業』の500円を引いて、2,500円。2,500円を文字単価3円で割ったら、800文字強!

  • 作業内容:リーディング原稿作成、カード写真撮影・加工、PDF作成
  • 想定文字数:800文字程度
  • その他作業:メール連絡、フォローアップ等の付帯作業

キリが悪いので200文字くらい足して1,000文字を目安にしてもよさそうね。その場合は、占いのテーマをあらかじめ絞るなどの工夫をしてシンプルにやると辻褄が合いそうです。

これで5,000円のメニューと3,000円のメニューができたね。

お次は対面占い

  • 作業内容:対面占い(オンライン)
  • 想定時間:30分
  • その他作業:事前準備、メール連絡等の付帯作業

時間単価は1,000円/10分とします。おそらく、これが一番よく見かける価格だと思う。街にある占いの館とかはこの価格設定が多いよね。

とはいえ、単価を上げてでも提供したい価値やその他諸々の理由がある場合は単価を上げればいいと思う。うちは諸々の理念と理由があるので、相場よりも上げています。

逆に、単価を下げてでも発生させたい価値やその他諸々の理由がある場合は単価を下げてもいい。しばらくは修業期間にしたい!件数が欲しい!とかね。

というわけで、メニューとしては3,000円/30分をベースにしましょう。

生きていくためのお金+利益を確保できる形を考えよう

ちらっと調べてみたところ、20代の平均年収は350万円くらいでした。30代の平均年収は450万円くらい。間を取って、400万円/年を占いで得たい、と仮定しましょうか。

  • 最低限欲しい金額:400万円 ÷ 12ヵ月 =33万円/月

先ほどタロットで出した『利益として確保したい率』は10%なので、33万円/月に3.3万円を足しましょう。ということは、36.6万円、切り上げて37万円の売り上げがあればよさそうですね。(この記事での利益とは、飽くまでも「サービスを発展させるために使うお金=占いへの投資」だよ)

もし、上記の設定で20日間『占い師』として働くとしたら……

  • 1日:メール占い 3,000円 × 2本=6,000円、5000円 × 1本 = 5,000円、対面占い 3,000円/30分 × 3回=9,000円、計20,000円
  • 1か月(20日間):20,000円 × 20日=400,000円

こんな感じで日々コンスタントに件数をつくれば、毎月40万円のお金が手元に入ることになります。こう考えれば、毎月3万円と少しを占いへの投資に使えるわけです!本を入手したり講座を受けたり、はたまたデッキを増やしたり……タロットでピッと出てきた「10%」という数字、なかなか無理のない数字ではないか。

裏を返せば、占い師専業でやるなら毎月これくらいは占いをせねば心許ない、ってことやね。この件数を「もっといける」「いやいやしんどい」と、どう感じるかは人それぞれだけれども。(当然ながら、単価を下げれば売り上げ確保に必要な件数が増えるよ)

8時間を占いで働く時間と仮定して、準備や事務処理などに2時間、メール占いに3時間、対面占いに1.5時間、計5.5時間としましょうか。これなら2.5時間は余裕ができるし、占いと占いの間に何やかんやしてても8時間で収まるんじゃない?

DUCK WORKSの場合は制作業があるので実際にはこの構成では考えていませんが、改めて専業占い師で食べていくとすれば……って考えてみるとなかなかやりがいがありそうですね。安定したあとは年収UPの術も考えねばならんし、サロンを持つならもっと売上が要るし、正直売上が予定どおりに立たない日もあるだろうから、営業日はもう少し増やしておいた方がいいと思うし……いやぁ、いろいろと考えることがありますな。

まとめ

そんなこんなで、chiaki.さんのルノルマンリーディングをきっかけに、いろいろと考えてみました。会話中で「新しい価格はタロットで決めましょう」「それいいっすね」ってなったのでワンオラクルを織り混ぜてみたよ。こういうのも面白いですね!

お世話になりましたchiaki.さんのサイトとブログとTwitterはこちらです。私と違って落ち着いたリーディングをされる方ですよ!でもってブログが面白い。見て。

chiaki.さんのサイト – luz na chuva
chiaki.さんのブログ
chiaki.さんのTwitter

chiaki.さん、この度は本当に本当に本当に本当に!ありがとうございました!!

DUCK WORKSの占い、やってます。

具体的な相談ごとがあるとき、コミュニケーションを取りながら細かく掘り下げて「考えの種」が欲しいときは、占いメニューがおすすめです。タロットと西洋占星術をメインに占います。

京都市の東山三条にある事務所での対面占い、Zoomでのオンライン占いが選べるよ!お好きな方でいらっしゃいませ。