便利そうな情報や情報商材に踊らされないようにしたい、というお話

WEBってすごい。誰でも発信者になれて、誰でも商売ができて、誰でもクリエイターになれてアイドルになれて先生になれて……誰でも何でもできるしなりたいものになれる。

それというのも先達が多くの優れた情報や知識を親切にサイトやらブログやらでシェアしてくれているからで、何かを始めたい!と思ったらググればすぐにでも有用な情報・知識がごまんと手に入る。
さらに、多くの企業や個人の先達がさまざまなサービスを展開してくれていて、親切設計で便利に簡単に使えるブログやらサイトやらをはじめとする発表の場や、それらを充実させるための画像編集ソフトやら何やらが、しかも多くの場合は無料で手に入れられる。

それらの情報・知識とサービス・ソフトなどを組み合わせていろいろとやっていけば、誰でも何でもできるのだ!すごーい!

……とまあ、それは事実なのだけれど。
WEBと相性がいい人や勘がいい人は本当に独学でとんでもないところまで行っちゃったりもするけれど。

ただ、「誰でも」「何でも」できる、には大きな大きなレベルの幅が存在する。
そこら辺がわかりづらい状態になっているのもWEBにおける事実なので、今回は特に“HowTo系・メソッド系の情報に触れる場合”を想定して、いろいろ書いていこうと思います。

「これさえやればできる」「たった〇ステップで叶う」みたいなやつには気をつけろ

HowTo系・メソッド系の見出しでよく見る、こういう記述。
こっち系の良質な記事は、必要なことを簡潔な形で段階を踏んで進められるようにまとめてくれているので、大変読みやすくモチベーションも上がりやすいですね。
だが実はここに罠がある。

そもそも私がこの記事を書こうと思い立った理由は、あまりにも自分の持っている知識や技術とかけ離れたことをやろうとしてうまくできていない人がちらほら見えるから、です。

WEBは超オープンで広大な間口をもつ反面、情報の幅や難易度を判別しにくい。

これは、WEBにある大体の情報はレベル感に依らず初心者向け・一般向けに見えるつくりになっている、ということ。
書籍だと初心者向け・一般向け・専門向け……と情報の幅や難易度が一発でわかるつくり(構成や編集や装丁やら)になっていますね。でもって本屋さんでもそれらがきちんと分類されていて、自分に合う情報・知識を選びやすいの。
これがWEBにはない。

WEBは、基本的に超オープンです。
誰もが気軽に手軽に恩恵を得られるものなので、企業も個人もこぞって「読みやすく・理解しやすく・アクセスされやすく」を前提としてWEB上にメディアを作ります(もちろん、目的や用途に応じてクローズドのコンテンツもあるけれど、それは置いといて)。

そういう風に作られているから、この項目の見出しに書いたように情報の幅や難易度を判別しにくいのです。

自分に合った情報の幅・難易度を判別する目を持とう

これはね、実行したいHowToやメソッドに対して、以下の3点を推測できるかどうか?で判断するといいです。

モノ
具体的にどんなツールが必要なのか?
コト
具体的に何をすればいいのか?
ジカン
具体的にどれだけの時間がかかるのか?

この3点が推測できれば、具体的な手順が生まれ、さらに具体的なスケジュールが生まれてきます。
逆に、この3点が推測できない場合は、そのHowTo・メソッドを具体的に実現するのは難しい=自分にはアンマッチな情報・難易度だと判断した方がいいでしょう。

さらに言うなら、上記3点に加えて「何故そのHowTo・メソッドが活きているのか」まで推測できると、「自分のプロジェクトにおいてどのように役立てられるのか」というところにも具体的なイメージが湧いてきます。

とうか、HowTo・メソッド系の記事や情報商材はその名のとおり手法を伝えてくれるものですから、「その手法をどう使って目的達成に寄与するか」は自分で考えて自分で把握する必要があると思うのですよ。

なので、ことHowTo・メソッド系においては、「イマイチよくわからないけれどこれを真似すればうまくいくらしい」程度の認識ではまず使いこなせないと思った方がいいです。

そしてもうひとつ、そのHowTo・メソッドも“商品”であることを忘れない。

有体に言うとですね、それらのテキストや動画や何やも「売れるように」「広告収入に繋がるように」「知名度UPのツールになるように」等々、さまざまな役割・目的をもって展開されているものが大半だと思います。

ってことは、たくさんの人に目に留めてもらえるように、買ってもらえるように「誰でもこれをやれば成功する」と見えるように演出されているものもある、ということです。
というか、大体のHowTo・メソッド系は「(書かれている内容が理解できる人ならば)誰でもこれをやれば(ある程度)成功する」というものじゃないかしら。
この(書かれている内容が理解できる人ならば)の部分を明記すると一気に顧客の層が狭くなって売り上げや集客や何やを達成するのが難しくなるから書かないんですよ。
私だって同じような商売をするとなったらその部分は明記しないわ(逆にニッチな層を確実に刺していくならするかもしれないけれど)。

というわけでですね、この記事を真面目に読んでいただいた皆様におかれましては、「イマイチよくわからないけれどこれを真似すればうまくいくらしい」ということは大体うまくいかない、ということを頭の片隅にでもキープしておいていただけると幸いでございます。

おまけ:「プロに依頼する」ということ

ひとくちに「プロに依頼する」と言っても、その目的はさまざまです。

    • 知識や技術がない。また、それらを習得する余裕がない。
    • 知識や技術はあるけれど、人員や時間が不足している。
    • 知識や技術はあるけれど、もっと効果を出したい。
    • 本業に専念すべく、専門外のことにかける手間と時間を削減したい。
    • 大規模なプロジェクトなので自社だけではまかなえない。
    • とにかく大量に、とにかく速くモノがほしい。
    • とにかくクオリティを上げたい。

……等々、などなど。その理由は千差万別ですが、その道のプロであればあるほど他の道のことはそっちのプロに依頼するシーンが多いのではないでしょうか。
私は広告代理店に勤めていたので基本的にクライアント企業から専門分野について依頼される側でしたが、その中でも自分の専門外のことは他部署に依頼して一緒に仕事をしたし、社内の他部署でも扱っていない分野のことは別の会社に外注したりしてました。

なので、自分の知識やスキル向上のためのチャレンジならいざ知らず、ただ「やればできそうだから」で専門外のことに挑むのは大変非効率なので、思い切って得意な人に頼むってのも視野にいれておくといいと思います。

それにね、プロと一緒にお仕事をすると、自分の知識や経験のステップアップにもなるよ。
最初は「WEBのことなんて何もわかりません!」と言っていたクライアント側担当者も、一緒に仕事をするうちにいろいろと習得して、数年後には「今ではWEB担当チームのリーダーです!」なんてことも多々あった。
もちろん私も、さまざまなクライアントや外注さん、他部署のメンバーたちからいろんなことを教わってきた。
そういう意味でも、自分の専門外のことをプロに依頼する、ということには価値があるんじゃないかな!
今までプロに頼むなんて考えたこともなかった、っていう人も、ぜひ一度「頼んだらどうなるだろう」というのを想像してみてね。