DUCK WORKS『ミスティック絵物語』の魅力

『ミスティック絵物語』は、DUCK WORKS のメニュー内で一番アヤシイメニューです。そもそも名前からしてめちゃくちゃアヤシイよね。めちゃくちゃアヤシイんだけど、めちゃくちゃ面白い。今日は、そんな『ミスティック絵物語』についてご紹介いたします。

そもそも、『ミスティック絵物語』とは何ぞや

DUCK WORKSのサイキックアート『ミスティック絵物語』の魅力

いわゆる自動書記の絵です。サササ……と紙の上にパステルを走らせ、そこから浮かび上がる「フシギな存在」を一枚の絵として描き起こしていきます。この「フシギな存在」というのは、うちでは「とにかく今のあなたにメッセージを渡したい誰か(イイヒトだけ!)」を指します。要は、あなたの魂にご縁のある存在とコンタクトし、彼ら彼女らの似顔絵を描く、という感じですな。

こういった技法は「サイキックアート」と呼ばれることがあります。サイキックアートでは一般的に、依頼者の過去世やハイヤーセルフ、スピリットガイド、5次元の自分自身……などなどが描かれます。が、描かれた存在の綿密な時代背景や人物の名前、職業といった詳細な情報を出すことは目的にされていません。そういうのは謳っても保証できないしね。なので、うちでもそういった情報は扱わないことにしています。

フシギな絵から物語を引き出す面白さ

あなたとご縁のある「絵の中の存在」はそれぞれが物語を持ちます。本人視点の語りになることもあるし、第三者の視点で淡々と物語が進むこともあるし、時には本人と縁の深かった誰かが登場してその人が語ることもあります。

DUCK WORKS としては、描かれた存在のプロフィールを追求するよりも「たとえばこの人にどんな人生があり、どんな経験があり、どんな出会いがあったか」という浪漫を追求したい。正直なところ、そもそも「私はどこどこのだれだれで~」みたいな自己紹介めいた情報はこのやり方では出てこない。(ていうか、そういう情報を引き出したとてそれが合っているかどうかなんて誰にも証明できない)

それよりも、根拠も何もないアヤシイ手法で描かれた絵と、そこにまつわる物語の中から心に響くモノを見つけられた方がいいじゃない?というわけで、DUCK WORKS では「あなたとご縁のあるフシギな存在 ※ただしイイヒトのみ」というくくりで自動書記の絵を描くことにしています。

実例をひとつ、ご紹介します

こういうのは例を見た方が早い。左が「あなたとご縁のあるフシギな存在」で、右側がこの存在からの「最初のメッセージ」です。

DUCK WORKSのサイキックアート『ミスティック絵物語』の魅力

そして、以下のテキストが絵から出てきた物語です。この女の子が喋るのかと思いきや、別のシーンに飛びました。飛ぶんかい。実は、この子がいる場所の、もっともっと下流でのお話がメインです。

フシギな存在にまつわる物語

これは命がけの航海だということは、誰もがわかっていた。船乗りたちだけでなく、荷を積む作業員たち、それを見守る観衆たちも、華やかさの裏にどこか寂しさを抱えていた。だが、この船がその役目をまっとうしたとき、この街の未来が大きく拓けるであろうこともわかっている。期待が、不安が、街中を包んでいた。

この船に乗り込むメンバーのひとりに、若い修道女がいる。 彼女は海の神を鎮める役割として、船の守り神として、この船に乗り込むのだ。彼女はこの航海が自分にとって大きな試練になることをよく知っていた。怖いのは海だけではないことも、しかしそれは自分が守るべき対象であることも、よくよく知っていた。彼女はこの船の荷室が積み荷で一杯になり、明日の朝一番に勇ましい汽笛を鳴らして港を離れるその前に、森の樹々に挨拶をしようと考えた。

彼女が暮らす修道院は、森の入り口にある。森は相変わらずうっそうと繁り彼女の侵入を拒んでいるように見える。それでも彼女は怯まず、一歩、また一歩と森の中へと入って行った。森の中では樹々の葉が太陽の光を遮り、薄暗くてひんやりしている。明日からは海の上で、照りつける太陽と戦わねばならない。彼女はこの冷えた空気を胸いっぱいに吸い込む。

大きく広がる河口から川をどんどん上がっていけば、あの広大な流れが出たとは信じられぬほど細い小川になるのだろう。彼女には想像することしかできないが、どうやらそういう風になっているらしい。この大きな流れの最初の一滴は、どんな形をしているのだろう。私はその一滴を、いつか見ることができるのだろうか。海の向こうへあの荷を届け、多くの宝物を得、人々に幸福と驚きを持ち帰った後、この川の一番上まで行ってみたい。彼女はそう考えた。生きよう。海から続くこの川の、一番最初の一滴を見るために。私は必ず、生きて帰ってこよう。例えどんなに傷ついても、必ずここに帰ってくるんだ。彼女は頬に涙が伝うのを感じた。

水滴をただ眺めているだけの女の子とは打って変わっての緊迫感。物語はこのふたりの対比を絡めながらまとまっていきます。

醍醐味は、フシギな絵と物語が「現れる意味」を考えること

占いにしろチャネリングなどのフシギなものにしろ、「今ここに出現し、表現されたこと」には意味がある、というのが前提にあります。描かれた存在が今、こうして目の前に現れた意味、物語を読み感じる意味、『ミスティック絵物語』にはそういう「意味」がふんだんに含まれています。

占いだとまず質問や占いのテーマがあって、それに対する回答のような形で事象が目の前に現れます。占い師に占いを頼むなら、その解釈までがセットで提供されます。一方、『ミスティック絵物語』にはテーマがなく、あなたに必要なメッセージという形で事象が目の前に現れます。提供者側も解釈はあえて提供しません。なので、占い以上に絵を見て感じる・物語を読んで感じる楽しみ、さらにそれらについてとことん考える楽しみがあります。

実際にサービスを受けてくださった方々は、それぞれ「こいつぁたまげた!」的な驚きや、涙ながらの感動、じんわり胸に広がる温度などを私たちに感想として伝えてくださいます。

ぶっちゃけ、描いている&書いている私たちよりもよっぽど深いところで絵と物語に繋がっていただけているのよね……いやーもう、実際に存在とご縁があり繋がっておりそこに彼ら・彼女らが「現れる意味」を味わえるのは、お客さまご本人であることを強く思い知らされます。私たちはただの媒介である。

何を言っても百聞は一見に然りなので、興味があれば事例&ご感想をご覧ください!

『ミスティック絵物語』はオンラインショップにて承っています

『ミスティック絵物語』に興味をもたれましたら、こちらからぜひどうぞ。どんな絵物語がやってくるかは届くまでのお楽しみ!

留意事項

  • 当サービスはご注文をいただいてから作成するパステル画とテキストをご提供するものです。何らかの体験をご提供するものではございません。また、必ずしも何かが思い当たる・理解できる内容となる保証はございません。
  • サービスの性質上、パステル画・テキストに関するご要望、お客さま都合での返品・交換・返金には対応しかねます。ご了承ください。