どーん!と威厳たっぷりに座す、彼はとても立派な王様です。今回はこの男性性の象徴たる『皇帝』のカードについて書きますよ。
基本的な意味

- 攻める力、勇ましさ
- 安定感、頼もしさ
- 成熟した男性性
この人はめちゃくちゃ頼りになる!厳しく強く、勇ましく。とにかくいかつい顔をしていますね……そう、皇帝は戦う王様なのです。鎧めっちゃ着込んでるでしょ。戦うのよ、この人。武器は持っていないけれど、手に持った王錫が権力を表しておりますね。これでたくさんの兵に命令を下したりするのよね。きっと。
それも、護るものがたくさんある上での戦いに挑んでいる人なのです。皇帝たるもの、自国の民や歴史、富を守り続けなければなりません。彼の抱えるプレッシャーたるや、凡人の我々には計り知れぬものでしょう。
というわけで、支配・統治・権力・責任……みたいなキーワードで表現されることが多いカードです。実際に占っていて、もしもクライアントの「相手」を表すところにこのカードが出たら、「お相手、めっちゃ頼りになりますね!でもってめちゃくちゃ強いですね!」みたいな切り口で話を始めたりします。簡単に言えば亭主関白ですねー!って感じ。
そうそう、このカードは4番なので、4が表す「基盤・安定」みたいな意味も表します。
逆位置で出たら?
- 攻める力の低下、衰弱、衰退
- 暴力的、高圧的、支配的
- 基盤の崩壊、安定感の喪失
暴君です。権力を持っているが故に、非常に厄介。強大な力を武器に盾にガンガン攻めてくる、逆らうものは刑に処す、強引で横暴な権力者へと変貌します。そうなったら周囲の反発や何やを押さえつけるためにいろいろと無理をしますから、筋も通らなくなってくる。無責任なことも言うようにやるようになってくる。やばいぞ!さらに、強すぎる責任感や庇護欲は、時に押しつけや独裁へと繋がることもある。そういうイメージです。
なので、実際に占っているときに相手を表すところに皇帝が逆位置で出たら、「今、お相手は強硬手段に出ていて、まともにお話ができる状態じゃないかもね……」とか、「理屈や正論で諭してもうまくいかないんじゃないかな」みたいな感じで話します。
そんなときはちょっとね、落ち着こう。今は距離を置こう。お相手さんが正位置の皇帝に戻るまで、もしくはもっと穏やかなカードが出る状態になるまで、様子を見よう。逆ギレされても嫌でしょう?……みたいな感じ。実際に対峙することを想像したら、めちゃくちゃ厄介な人物像ですな!
上記の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!