愛されているからこそ強い!護られているからこそ、それを知っているからこそ強い!そんな女帝さんです。攻撃して開拓できるだけが強さではないのよ、ってこの人は言っております……この人の武器は盾なんだ。戦わない、護りの強さ。
基本的な意味

- 護られているが故の強さ、安心感
- 産み出す力、育てる能力
- 女性性のエネルギー
背後には森、そこから川がゆるやかに流れ、足元には稲穂がさわさわ揺れる豊かな場所で、ゆったりと立派な椅子に腰掛けてこっちを見ている……女帝さんは余裕の塊ですな。何故こんなにも余裕たっぷりかと言うと、彼女は自分が安全に護られている存在だということを知っているのです。万が一何かがあっても、足元にあるハート型の盾で自分でも身を護ることができることも知っている。
ゆったりとしたザクロ柄のドレスはまさに女性性の象徴で、しっかりと護られた場所で新しい生命を育くむという大役を立派に務めているんですよ。(妊娠しているという説もよく言われている)
このカードが正位置で出たらとりあえずめっちゃ嬉しいよね。今はここに在るものに満足してていいんだな、遠慮しなくていいんだな。って思えるから。
私の場合は性格的な要因が大きいと思うんですけれど、「護られている強さ」っていうのがなかなか自覚しづらいの。護られていて余裕があるなら尚更、自分ができる攻撃のことを考えてしまう。なので女帝のカードが出たら、とりあえず愛されて護られていることを自覚して、自分が育んできたもの/新たに生み出せそうなもの/育めそうなものがないかを探すことにしています。他の分野を誰かがやってくれていて、それで護られているのだから、そこに安心して自分が育てられるものに集中しよう、っていう感じね。
逆位置で出たら?
- わがまま、不遜、怠惰
- 他人のエネルギーを奪って自分を護ろうとする
- 過剰なお節介、過干渉
この人は逆位置で出ると女帝の余裕がなくなって、護ってよ!愛してよ!私を安心させてよ!!と要求してしまう状態になるのよね。しかもなかなかヒステリックに。女帝である時点であなたは愛されて護られているんですよ、ということを理解してほしいのにしてくれないのね。そもそも護ってくれる存在が不足していたら、また別のカードが出るでしょうよ!わざわざ女帝じゃなくて!
どのカードでもそうだけど、“わざわざ”そのカードが出た理由を考えた方がいいです。逆位置だと意味がひっくり返ったり不足したり過剰になったりするので、ちょっとネガティブな気持ちになってカード本来の意味から遠ざかったり見落としたりしがちなんだよな……
そんな感じでですね、女帝が逆位置で出ると、感傷的に泣き喚き主張を繰り返すヒステリックな人が場に加わった、みたいになっちゃって「あっちゃー!」ってなるんですけれど、いやいやあなた女帝だから!女帝でいられてる現実を見よう!?あなた愛されてるし護られてるよ!!ってことを懇々と伝えたいと思います。伝われ……私の想い!!
上記の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!