ぴかぴか光るでっかい星が印象的なこの一枚、『死』『悪魔』『塔』という三大怖いカードを経、やっとこさ明るい感じのキーワードが並びます。でっけえ一番星、めっちゃ目立つよね!
基本的な意味

- 目標
- 理想
- 希望
素っ裸の女のヒトが水瓶を二つ持って何かをしていますね。泉と大地に水を注いでいるようです。泉(水:無意識の領域)と大地(土:物質の領域)に無限の恵みを与えてくれているのでしょうか。知らんけど。
頭上にはでっかい星がひとつと小さい星がいくつか輝いており、雲ひとつございません。空も夜にしては大変明るいですね!
この『星』のカードは、多くの場合「希望」というキーワードで説明されます。そして、このカードにおける「希望」というものは、「道しるべ」と言い換えられるかもしれません。
太古の昔より、星は人間にさまざまなことを教えてくれました。農業の時期や移動の時期を読んだり、方角を調べたり、天候の変化を予測したり……とにかく、星というものは生活に大きく役立つ「しるべ」だったのですな。
人間、どこで何をすればいいのかがわからないと不安になります。自分の役割を見失い迷いが多くなるにつれ、視界がどんどん狭く、目の前がどんどん暗くなっていく。そんな経験が皆さまにもあるのではないでしょうか。
例え状況は変わらずとも、「今、何をすべきか」というしるべがあれば動きやすくなりますね。動けば状況も変わりますし、目標と役割があればこそ「何もできなくて歯がゆい自分」「どうにかしたいのに動けない自分」「どこに向かえばいいのかがわからず途方に暮れる自分」から脱却できる。視野を取り戻し光を取り戻せる。とにかくあのぴかぴかの星を目指すんや!!
でもって、でっかい星をいきなり掴まなくてもOKです。周りの小さい星たちも、しっかり「しるべ」として働いてくれます。でっかい星に到達するまでのプロセスとして、小さい星を掴んでいけばいいんじゃないか。
逆位置で出たら?
- 大きすぎる目標
- 憧れるだけの理想
- 中身のない希望
『星』はみんなの目に見えるので、たとえ今の自分には高嶺の花であったとしても、憧れを持つことができます。見えているから手に入るとはもちろん限らないのですが、見えるが故に「いける!」と思ってしまうこともある。そんな状態のときに、『星』の逆位置が出てきやすいです。
これは、テレビの中にいるアイドルを見て、私もなれるかも!と妄想するのに似ているかもしれません。実際になれるどうかはその後の努力やら何やらにかかっているし、同じ「理想」を叶えるにしても、ひょっとしたらアイドルそのものでなくてアイドルを支える側の役割を持って生まれてきているかもしれないしね。
何にせよ『星』が「しるべ」だとすれば、逆位置で出た場合は「目標や理想を達成するためにどうすればいいのか?どんな役割を担えばいいのか?」という視点で考え、動くべき方向を探るとよさそうです。
上記の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!