小アルカナ ペンタクル 10 です。
重厚な石造りの門の下に、老人と若い夫婦、子ども、2匹の犬が描かれています。
小アルカナ『ペンタクル 10』の基本的な意味
- スートのキーワード:物質・現実・成果
- 数字のキーワード:最終的に得たもの、満ち足りた、過剰
- 強固な土台の上に築かれた富、家系・家族、組織
ペンタクルが10枚描かれる向こうに、立派な石造りの門が経っています。その手前にはぶどう柄の立派な服を着た老齢の男性が座り、奥にいる夫婦と子ども、2匹の犬を眺めているようです。老齢の男性の片方の手は一方の犬の頭を撫でています。
色の要素
- 背景の青:ニュートラル
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 安定した収入でのトラブル
- 家族・組織における問題
- 縦型の仕組みにおける不具合
イメージ
ペンタクル 10は、この世で手に入るモノがあらかた手に入った状態が描かれています。お金、家、家族、ペット、豪勢な衣服……たわわに実ったぶどうが描かれたお洋服も示すとおり、この人(背中向けてるおじいちゃん)はいろいろなものを積み上げて築き上げて手に入れてきたんだよ。描かれる建物も石造りの立派な建物で、どっしりとそこに残るものですね。
カップ 10 にも幸せそうな家族が描かれているけれど、あの夫婦は若くてとびきりの富を持っている感じではなくて人生まだまだこれから!っていう感じなのと、親子の二世代のみが描かれていました。ペンタクル 10 は三世代が描かれていますね。この2枚のカードは、その辺がちょっと違います。
ペンタクル 10は完成感がある。一番手前に描かれているのが「おじいちゃん」というのが一番印象として大きいと思うけれど、そこからも読み取れるように集大成っぽさがある。おじいちゃんが築いてきたものは我が子へ、そして孫へと受け継がれて、連綿と続いていくんだよ。
おじいちゃんはそのうち流れの主役からは去るだろうけれど、去ったあとも流れの中に生きていて、そういう感じの「完成感」です。
逆位置でペンタクル 10 が出ると、どこかに課題が残る感じがします。土台はしっかりしているのに、どこかしら惜しいんだよな~という感じ。物理的にはものすごいものが目の前にできているだろうに(ペンタクルは間違いなく10枚あるからね)、何らかの理由で満足できていない、そういう感じかな。
妥協したところに納得していないとか、まだまだ悪あがきできるところがあるんじゃない?と思っていたりとか、とにかくこれで完成って言うにはちょっと抵抗がある、みたいな……とはいえもうここまできているし、という感じで観念しないといけないシーンも人生にはよくあるよね。
とにかく、このカードが逆位置で出ると「完成をより納得いく形にするために、不満な部分をいっぺん全部並べてみようか」という気持ちになります。そうやって土台のほころびを直すきっかけをくれる感じです。
大アルカナ・小アルカナの概要をはじめ、その他カードのご紹介はこちらにて!
以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。
1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。
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