小アルカナ ワンド 3 です。
黄金の海を眺める、マントを着けた人物の後ろ姿が印象的です。
小アルカナ『ワンド 3』の基本的な意味
- スートのキーワード:本能・情熱・衝動
- 数字のキーワード:多種のエネルギーの交わり、現象が明確になる
- 目標が定まり動き出す、役割分担ができる、成功への門出
赤いマントを着けた人物が黄金色の空と海を眺めています。手にはワンドを持ち、傍らには2本、ワンドが地面から伸びています。
彼が眺める海には商船が帆を張り出港しています。ボートなどではない、大きな帆船のようです。遠くまで旅をし、荷物をたくさん運ぶように見えます。どこへ向かい、何をするかが決まっている船です。彼は自分の仲間である「目的を持ち役割を負った船」を見送っています。
色の要素
- 黄:喜び、祝福
- 赤:情熱、行動力、生命力
- 緑:生命力、みずみずしさ
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 旅路に不安がある
- 旅立ちの準備が不十分
- 役割分担が不明瞭
イメージ
ワンドのエネルギーは、そもそも「本能・情熱・衝動」みたいなキーワードで表されるもので、なかなか制御しづらいというか勝手に動いていて然りというか、そういうものだと考えます。
そのワンドのエネルギーが、数字のキーワード「現象が明確になる」というエッセンスによって同じ方向を向くのが、この『ワンド 3』です。あちこち好きな角度で伸びていた草が、陽が照るとピッ!ときれいにお陽さまに顔を向けるような、そういうイメージね。
小高い丘の上から黄金色の海を眺める人物が描かれています。高いところに立っているので、向こうの方まで見渡せますね。空は晴れ渡って海と同じく黄金色、めっちゃ気持ちよさそう!赤いマントを着けて、やる気もマンマンなようです。
海には帆船たちが浮かんでいます。小さく描かれてはいるものの、帆船なのでこれらは遠くまで行く船たちよね。小さな手漕ぎボートではないので、「何となく沖合まで散歩するか~」みたいなノリではなく、きちんと行きたい場所と目的があって出航しているはずです。
『ワンド 2』では、地球儀を片手に持った人物が「これからどこへ行こう?」とワクワクを膨らませている様子が描かれていました。『ワンド 3』では「今からあそこへ行くのだ」という決意を未来に向けている様子が描かれています。よかったね!どこへ何をしに行くか決まったんだね!
逆位置で出た場合は、やる気を向けるべき方向が定まりそうで定まらない、せっかく定めたつもりが「ちょっと待って!」となる、何らかの理由で引き返すことになる……いろいろと考えられますが、とにかく船をうまく航路に載せられないイメージです。
例えば仕事なんかで「よっしゃやるぞ!」とチームの足並みが揃ったように見えたのに、実は納得がいかず(そう言われてもな……)とやる気を減退させている人がいる状況などは、逆位置の『ワンド 3』とイメージが合います。
その人が「チームの邪魔はしないけれど、適当にやろう」という状態ならまだ他の人の頑張りで予定どおりに船も走るでしょうが、万が一「気に入らないから裏で自分のやりたい方向に動くように操作してやるぜ!」みたいな企みを持っていたら大変ですね。『3』という数字は多種のエネルギーが交わる数字なので、ひとつひとつの要素がどんな形をしているのかを観察するのも重要なアクションなのですなぁ。
なので、もしも『ワンド 3』が逆位置で出たら、「情熱がまとまらない・走る方向が決まらない理由は何だろう?」と周囲の状況を加味しながら掘り下げてみましょう。
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