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「もうあかん、疲れた……」小アルカナ:ワンド 10【タロットカードの意味紹介】

小アルカナ ワンド 10 です。
10本のワンドを抱え、限界といった様子で歩く人物が描かれています。

小アルカナ『ワンド 10』の基本的な意味

ワンド 10
  • スートのキーワード:本能・情熱・衝動
  • 数字のキーワード:最終的に得たもの、満ち足りた、過剰
  • 重圧、圧迫、もうすぐ終わる任務

10本のワンドに圧倒されながら歩く人物の絵です。彼の前方には街が見え、おそらくもうすぐゴールを迎えるのでしょう。体力の限界を超えて任務を遂行しようという気合いが感じられます。しかし、彼の顔は下を向き、前方が見えていないようにも見えます。

色の要素

  • 橙:本能
  • 背景の青:ニュートラル

逆位置のキーワード

逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。

  • 重圧に負ける、途中で投げ出す

イメージ

うっ……重い……重たい……苦しい…………!前が見えない……ッ!どうしてここまで抱え込んでしまったのでしょうか。全身でギリギリ抱えられるくらいの大荷物!不要なものはないですか?もしくはもう不要になったものはないですか?そういうものは遠慮なく下ろせばいいのですが、それを判断するための整理整頓ができていないが故の、ワンド 10です。この場合は数字のキーワードで言うところの「過剰」があたるわけですね。

スートのキーワード「本能・情熱・衝動」は火のエネルギーで、正当に発揮できる環境なら気持ちよく燃えてくれるけれど、不完全燃焼だとうまく燃えられなくて消えてしまうし、燃えすぎると酸素がなくなって苦しくなってしまいます。

ワンド 10は、燃えすぎて酸素がなくなっている状態=過剰なワンドのエネルギーと考えます。ワンド自体が整理整頓とは遠い象徴であり、とにかく沸いてきたものを分別せずに全部抱えて堪えて、気がついたらときにはいっぱいいっぱいになっている。頭を垂れて肩で息をして、何が必要で何が不要かわからなくなって、ただただ前に進んでいる。これは苦しい!

ただ、どうあがいても必要なものとか、下ろしたいけれどどうしたって不要にならないものとか、下ろしたがっているくせに本当は必要だとわかっているものとか、そういうものって人生にはあると思います。この棒には葉っぱがついているので、ひょっとしたら「まだ生きている」「捨てられないもの」なのかもしれません。

逆位置で出ると、このパツパツ限界状態にさらに圧がかかるかもしれません。もしくは、良くも悪くもこの状態が緩和されそうな気配とも読めます。圧がかかって耐えきれなくなって弾けた結果、もしかしたら一度で運ばなくてもいいかも?案外身近に手伝ってくれる人がいるかも?そもそも全部運ばなくていいかもしれない??……と気づくきっかけを得られる、なんてこともありそうです。

もしもこのカードが少し未来を表す場所に逆位置で出たら、「今の状態は長く続けられなさそう」「じゃあどうする?どうやって被害を抑える?」という方向で作戦会議をするのが吉かも。今まで踏ん張ってきた自分は褒めつつ、限界がきちゃったときにどうする?という冷静さを得るチャンスと捉えるとよさそうです。

大アルカナ・小アルカナの概要をはじめ、その他カードのご紹介はこちらにて!

以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。

1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。

以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!

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記事を書いた人

小濱香織(ももねこ)OBAMA KAORI

文章を書いたりコードを書いたり喋ったりする人。 このコラムでは主に占い(タロット・西洋占星術)の記事を書いています。 園芸とアクアリウムと自転車とバスケ観戦が好き。 とにかく楽しく生きています。

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