大アルカナの21番『世界』です。
これまで歩んできた大アルカナの旅路の終点、結末を示すカードです。
大アルカナ『世界』の基本的な意味
- 統合
- 完成
- 結末
植物と思しきリースのような輪の中で、紫色の布をまとった裸の女性が踊っています。両手にはバトンを持ち、表情はとても穏やかに見えます。彼女の四方には男性の頭・猛禽類のような鳥の頭・牛の頭・獅子の頭がおり、彼女を守っているようです。
色の要素
- 青:精神性
- 緑:生命力、みずみずしさ
- 赤:情熱、行動力、生命力
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 統合・完成・結末に至らない
- 消化不良や取りこぼしがある状態での終了
イメージ
ぱんぱかぱーん!『世界』のカードです。統合!完成!すべてはここでひとつになり、結末を迎え、そしてまたここから出発するのだ。
『世界』のカードは大アルカナ最後のカードです。これまでのすべてがつながり、すべてがまとまり、そしてまた新たなスタートを示唆する……そういうカード。いわゆる「いいカード」の意味合いも強く、『世界』が象徴的に出ている場合は全体的に「良い」前提で読んでいいと思います。とにかく大団円!
このカードが示す「完成」や「結末」は、単にどこかのタイミングが終わるとか、予定されていたことが完了する、予定が過ぎ去るといったようなニュアンスではないことが多いです。バラバラかのように見えた事象たちすべてが隈なく影響しあった上に、とあるひとつの結末が生まれる。あれやこれやと張られた伏線が見事に回収され、ストーリーとしてまとまる。ひょっとすると「あのときのアレはコレかー!」と驚くようなこともあるかもしれないね。
占いをしていて『世界』が出たときは、良くも悪くもそこで一旦エンディングを迎える/迎えたと考えるとよさそうです。もしもそれが納得のいかないエンディングだとしても、それがハッピーエンドであることを前提に今までのできごとや自分の振る舞い、思考を振り返るとよい発見があるはず!
ほら、映画や漫画でもあるでしょう。「いろいろとしんどい面もあるし、主人公たちも傷ついたままだけれど、結果的にはこれでよかったのだなぁ」と思えるような結末。映画や漫画は必ずそこで“終わる”ので、例え登場人物たちがそこから新たな課題に向かわなければならないとしても、一旦は「これでよかったんだ、成長したんだ、完成・統合をしたんだ、結末を迎えたんだ」という視点で眺められる。でもって、映画や漫画の感想を語り合う。そういうアクションを自分なり何なり占いの対象に当てはめましょうね~というカードです。
そして、またここから新しい物語が始まるのも努々お忘れなく。
『世界』のカードが逆位置で出たら、何だかこう、すっきりしない。終わりそうで終わらない、終わるにしても中途半端な、漫画やドラマが途中で打ち切られたかのような、そんな物足りなさを感じることが多いです。
とはいえ『世界』ですからね、そこで終わらないということはないでしょう。どんな形であれ幕引きのタイミングではあるので、何がどんな風に結末を迎えるのか/迎えたのかをまっすぐに観察するのが吉です。終わりたくないよう!まだやることあるよう!とゴネても恐らく意味はありません。(何せこの『世界』のひとつ前には『審判』がありましたし)素直に「ワシの物語はここで一旦終結じゃ」と腹を括りましょう。
スプレッドでの位置や、周りのカードのコンディションなどによっては「もうちょっとで終わりますよ!心の準備を!」と言ったニュアンスで出ることもあります。そうなると最後を見据えて抜かりなく詰めていかねばなりません。その段階でできることはもう少ないかもしれないけれど、できるかぎり悔いのないように進めていけるといいですね!
以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!
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