小アルカナ カップ 6 です。
穏やかな雰囲気の中、子どもたちと花の入ったカップが描かれています。
小アルカナ『カップ 6』の基本的な意味
- スートのキーワード:感性・感情・情緒
- 数字のキーワード:混乱を経て得る調和、成果・勝利
- 過去の幸福・喜び、美しい思い出
家のふもと、庭のように見える開けた場所に子どもたちが描かれています。年長に見える子ども、おそらく男の子から、幼い女の子にカップが渡されているようです。カップには白い花が挿されており、おままごとのようにも見えます。
色の要素
- 白:純粋さ
- 赤:情熱、行動力、生命力
- 緑:生命力、みずみずしさ
- 背景の青:ニュートラル
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 過去からの脱却、新しい一歩
- 成長
イメージ
78枚あるタロットカードの中でも、カワイイ!と声が上がる絵の TOP 3 には入るのではないかと思います。まず描かれているおうちがかわいいでしょ、そこにいる子どもたちがかわいいでしょ、子どもたちがカップをやりとりしているのもかわいいでしょ、カップに花が入っててかわいいでしょ、ほらね、かわいいだらけですよ。カードの意味も見たまま、平和で穏やか。
ただ、このカードには「過去」というキーワードがついてきます。今現在の幸福ではなく、過去に味わった幸福な時間を表現している。過去の幸福な経験が今のあなたをつくっている……と言えば現在感も出ますが、原則として過去のお話です。
カードをよく見てみると背景の色が何ともあやふやですね。壁の色は地面の色、屋根の色は空の色と同じに塗られています。わざと背景を馴染ませて印象をぼやっとさせたのかな?何となくだけど空の色も他のカードと比べて薄い気がする。
ほら、アニメやドラマなどで「誰かの記憶」を表現するシーンがあるじゃないですか。ホワワワワ~~ン……みたいな効果音と共にセリフにエコーがかかってスローモーション、背景にぼかし、全体に白味がかった色彩、みたいな感じのシーン。あれと同じような表現だと思います。過去の幸福を噛みしめ楽しかった頃の追憶に浸る、そういう時間は誰にでもあるでしょう。あれです。
なので、恋愛を占っているときに相手の気持ちのところにカップ 6 が正位置で出ると「今のあなたとの関係そのものではなく、過去の幸せだった記憶を思い出している」のように読めます。プラス、周りのカードの出方によって、あなたとお相手との思い出かお相手と別の誰かとの思い出かを推察することもあります。いずれにせよ、今の私を見て!っていうときに過去に集中されると肩透かし感があるわね。でもまぁ、カップのスートなので何かしらの気持ちの動きは生まれているはず。
仕事を占っているときにカップ 6が出たら、それこそ「あの頃はよかったなぁ」というちょっと寂しい思いがあるのかもしれません。例えばワンド 7 と一緒に出たら「めちゃくちゃ忙しい!何でこんなに働かなきゃいけないの、あの頃はよかったなぁ」みたいに読めるし、ペンタクル 8 と一緒に出たら「今は一丁前に仕事を任されるようになったし、ベテラン扱いもされるようになったけど、無邪気な新人時代があったんだよな……」みたいに読めます。シーンによって何を思い出しているかは違うでしょうが、人は何かしら美しい思い出に救われることがあるのですね。逃避したり、慰められたり。
カップ 6 が逆位置で出ると、過去へのトリップはおしまいです。「あの頃はよかった」を糧に新しいことを始めましょう、一歩を踏み出しましょう、みたいなニュアンスになります。幸福な経験を未来にもどんどん増やすために動き出そうぜ!
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以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。
1枚1枚を覚えなくてもイイヨ!っていう記事です。タロットを投げてしまう前に読んでみてね。
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