「ついつい白熱しちゃう」小アルカナ:ワンド 5【タロットカードの意味紹介】
しばきあいですね。これはしばきあっていますね。若者たちがめいめい棒を持ってしばきあうのが『ワンド 5』です。とはいえ戦う装備ではなく普通の服を着ているので、ガチの「戦い」ではないでしょう。争い合い傷つけ合うよりも競い合うといったニュアンスが感じられる絵です。
というわけで、このカードは「真剣に競い合う」もしくは「ちょっとした小競り合い」みたいなシーンを想い起こさせるカードだと解釈します。
小アルカナ『ワンド 5』の基本的な意味

- スートのキーワード:本能・情熱・衝動
- 数字のキーワード:諸行無常、盛者必衰の理、対立・破壊・葛藤
ワンドのキーワード「本能・情熱・衝動」が基本になるので、しっかりしたルールのある競争、例えばスポーツというよりは、子どものチャンバラのようなイメージです。子どもの遊びと言えど、どんどん白熱して時には喧嘩になるように、ここに描かれた若者たちも真剣な様子で棒を振り合っておりますね。
数字のキーワードに「対立・破壊・葛藤」という要素もあり、ちょっとしたことで仲間割れをしてしまうニュアンスもあります。ワンドは衝動的で急に沸き立つものでもあるので、「うわー喧嘩になると思った!」という予測できる事態ではなく、「あ!喧嘩になっちゃった!」みたいな、予想外想定外の争いとも言えます。この若者たちも、最初は仲良く棒を使って遊んでいたのかもしれないなぁ。
もしも『ワンド 5』が自分自身を表すところに出てきたら、自分の中の複数の欲求がぶつかり合っているのかもしれません。お腹が空いている上に眠くて仕方がない、みたいな。ごはんを食べないと眠れそうにないけれど、ごはんを食べるのもしんどいくらい眠い!みたいな。
『ワンド 5』が逆位置で出たら?
あぁ……喧嘩をこじらせてしまいましたね。早めにごめんなさいをしていたら、こんなに長引かなかったのに!次の日に会うのも何だか気まずい、じーっと熱がこもって嫌な感じ……そういう経験はきっと誰しもあると思います。お互いついカッとなってしまっただけで、よくよく考えてみれば大したことではないんだけどなぁ、なんてこともあるでしょう。
もしくは、喧嘩になりそうでならなかった、というときに逆位置で出ることもあります。イラッ!やカチン!を身体の中に閉じ込めてしまったのかもしれません。いずれにせよワンドである以上、単体で読むと理性や理屈、事実や事象は主役にならないので、イラッ!やカチン!を「もうええわ」と解放できたら、もしくはそれらの原因を冷静に分析して整理できれば、あっさりと解決するかもしれません。
喧嘩や切磋琢磨の場に参加する元気がないときにも、『ワンド 5』が逆位置で出てくることがあります。元気を奮い立たせて飛び込んだ方がいいのか、それともじっと傍観する方がいいのか、もしくは仲裁役にまわった方がいいのか……冷静に考えた方がよさそうですね。
上記の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!