大アルカナの6番『恋人』です。
選択、調和、パートナーシップを示します。
大アルカナ『恋人』の基本的な意味
- 正しい選択、道徳に沿った選択
- 調和、融合、結合
- パートナーシップ
大きな天使の下に立つ裸の男女が描かれています。裸は純粋さを表します。女性の後ろには果実のなる樹が立っており、そこに蛇が巻きついています。男性の後ろには赤い花か葉に見えるものがついた樹が立っています。天使は太陽を背負い、白日の下にすべてを晒しだすかのように光を投げかけています。男女の背景には山がそびえ立っており、彼と彼女がこれから2人で立ち向かうべき試練を思わせます。
その試練に2人で立ち向かう前に、彼と彼女には自分たちで選択するという大きな仕事があります。女性の背後にいる蛇にそそのかされないよう、堂々と胸を張って「正しい」と言える選択が求められています。
色の要素
- 黄:喜び、祝福
- 赤:情熱、行動力、生命力
逆位置のキーワード
逆位置はカードの基本的な意味に対して、否定・過剰・不足・未達のエッセンスを示します。
- 不道徳な選択、誘惑に負ける
- 不調和、外野からの干渉に乱される
- 内部分裂、パワーバランスの崩れ
イメージ
恋人のカードはね、ラブラブとかそういう要素の前に「正しい選択」という意味が強いカードです。ああそうか、ラブラブ状態ってやつは「正しい選択」 の上に成り立つものなのだな……なるほどな……
正しい選択ってめちゃくちゃ難しくないですか?そもそも何が正しいのか、 ってところから定義しないといけないからね。
カードに描かれている女性は、頭上の天使に「私、 これで正しいの?」と訊ねている。正位置だったらきっとそれはうまくいっていて、 逆位置だったらきっとうまくいっていないのだ。もしくは選択しそこねてぐずぐずしてしまうか……
『審判』のカードと違って、恋人の場合は「選択肢は自分の目の前にある」というのが肝です。選ぶ権利を自分が持っている。もしも相手のところに出たら、 相手の目の前に選択肢があって、そこから選ぼうとしているってことね。
せっかく恋人のカードなのでちょっと恋愛寄りの話をするとだね、 相手の気持ちに正位置で出たら「あなたと一緒にいることを正しいと判断して選んだ」、逆位置なら「まだ決めかねている/あなたを選びきらない/正しくない選択」っていう風になるね。(ただしこれは基本のキ)
逆を向いて出ると、先ほども書いたように「正しい選択ができていない」ことを示唆します。それか、そもそも選択を避けているのか、もしくは間違った選択をしているのか……一度選んだものを「やっぱやーめた!一回解散!」としたがっている・した方がいいことを示唆する場合もあります。
正逆に関わらず、私はこのカードが出たら、念のためもうちょい深掘りして見ることが多いです。正直なところ、正しい選択が何なのかなんて、このカード1枚じゃ推し量れないと思っている。カードに描かれた女性(アダムとイブのイブらしい)のように、天に向かって「この条件だとこうだけど、どう?」「これだったらこっちの方がいいよね?」「もうちょっと詳しく検証しようね!!」ってしつこく確認してもいいと思うんだ。
先ほども書いたように、この世のすべてにおいては何が正しくて何が正しくないかなんてわかりませんので、あくまでも「私がこれを選択した!」と納得できるようにしておきたいものですな。
以下の記事で、大アルカナ・小アルカナを一覧でご紹介しています。ご参考あれ!
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